121-4 メンテ魂~その後お住まいはいかがですか~   第 28 回 自己責任の家 H 邸

2013年3月16日 at 10:00 AM

撮影:編集部

 

2004 年竣工当時「自己責任の家」という家で ShinClub 50 でご紹介させていただいた H 様のお宅は、RC 造にドライビット工法(東邦レオ)の外断熱を施した、エコ住宅です。「自宅は建築家に任せきりにせず、自分の判断で自己責任の家をつくろう」という H 様の姿勢から、施工者側も学ばせていただきました。法律関係のお仕事をされていながら、CAD も描くという H 様は、地元施工業者に実施設計と概算見積を依頼されて、WEB で知識を得ているうちに、弊社のサイトにたどり着き、外断熱に対する「打ち込み工法はよくない」という弊社の説明に感心されたことから、施工を依頼されました。第一建築部の窪田部長と伺いました。

―その後、お宅の状況はいかがですか。
H 様:おかげさまで大変快適です。
窪田:当初、漏水で何回か調整に伺っています。
H 様:地下において少し水が漏りましたが、きちんと直していただき、ありがとうございました。
H 様:外断熱工法はRC造の住宅にあまり普及していないようですが、お勧めです。冬はダイニングに床暖房、寝室にデロンギをつけるだけです。エアコンは使いません。実は、専用の外断熱RC快適マニュアルを作っています。おかげで冬はトイレも寒くありません。
―いったいどういうものですか。
H 様:シャッターとカーテンの開閉を 1 日の時間の中で季節に応じて変えて行うということです。外断熱の家を計画した際、例えばベランダと
躯体の縁を切った方がいいとか、屋上の庇の出っ張りは最小限にするとか、にわか仕込みの勉強で工夫しようとしましたが、今思えば、かなり
どうでも良いことでした。窓からのロスが圧倒的に大きいのですね。そのため、カーテンは本当に重要と身に沁みております。

夏場は、東側のシャッターはタイマーで午前11時に、3 階図書室上部は午後3時に開くようにし、2階西側は午前11時閉まるようにしてあります。冬場は逆にしてあります。外断熱 RC 造の設備としては必須に思われました。少なくとも今時の流行の雨戸なし、ハイサッシュガラス張り住宅よりは遙かにマシです。
―昔の家は家庭生活の中で温熱環境を工夫することを主婦なり、家を廻す人がやっていたんですよね。H 様のように、生活する方がどれだけ理解して温熱環境をコントロールできるかが、重要ですね。

H 様:ですから、カーテンの開閉自動化もできないかな、と思っているのですが難しい。さらに言えば、庭には大きくなる落葉樹を植えるとよ
いと思います。夏場は日射を遮り、冬は取り入れられるように。家をすっぽりくるむくらいが理想ですね。今年、南側に植えた枝垂桜にやっと花が付いたんですよ。まだまだですが、引っ越すのは惜しいですね。
―奥様はどのようなご意見ですか。
奥様:カーテン閉めろという指示は季節が暑い、寒いと固定してしまえば対応しやすいんですけど、春のように途中の場合は日によって変わるので大変ですね。明るさがほしいときもあります。
窪田:明るさを下部から取り込むシャッターもありますね。
H 様:さすが窪田部長、何でも良くご存知ですね。ShinClub も読んでいますよ。建築の話をこれからもどんどんしてほしいですね。
―本日はありがとうございました。

所在地:町田市
構造: RC 造
規模:地上3階
用途:専用住宅
設計:H 様
完成:2004 年 2 月
施工担当:中村

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