118-4 メンテ魂~その後お住まいはいかがですか 第25回 リフォーム編:上高田の家

2013年3月13日 at 10:00 AM

撮影:編集部

 今回は、番外編です。昨年秋から、前頁の Front Line でご紹介した小池様のご自宅の改修工事をさせていただきました。
それまでのご自宅を、小池様の父上が鉄筋コンクリートの建物に建て替えられたのが昭和 33 年。その後昭和 55 年に 2 階部分を増築されました。平成
10 年 2 階を改装後、今回は、お一人になった母上のスペースを、暮らしやすくリフォームすることになりました。
リビングダイニングは真っ白の壁にして、モダンなインテリアでまとめる一方、和室は以前からの床柱を生かしたり、建具を利用したりしてしています。
「古いものすべてを壊して新しく作るのではなく、部分的に使ってこそ、建物は生きる」という考え方を伺いました。

 

―客間に飾られているタペストリーは、ずいぶん立派なものですね。
小池(敬称略):母が海外旅行に行ったときに買ったもの。織物が趣味なんです。今回捨ててしまいましたが、機織機まで買って自分でも織物づくりにはまってました。絨毯は下に置くところがなくなって壁にかけるほどですよ。

― 1 階部分が親御様世帯で 2 階が小池様達息子さん世帯が住まわれていたわけですが、改修に当たってのご希望はどのような点ですか。
小池:2 階の改修のときに感じたのが、床暖房の良さ。今回全部の部屋に入れてもらいました。あとは、収納を多くしてもらったことと、コンセントの数も増やしました。光熱費は以前より安くなると思いますね。母の寝室には琉球畳を入れてもらいました。
―寝室の横にウォーク・イン・クロゼットを作られ、その裏側とキッチンの間の廊下スペースに小さなギャラリーを設けられています。その横の納戸と和室が、広々としたリビングダイニングになりました。東側と北側の壁面収納が、飾り棚としても楽しみですね。先ほどお母様が買ったばかりのタペストリーを持ってこられて寸法合わせをしてらっしゃいました。ご年配の方もある程度持ち物を整理されて、部屋の使い勝手が良くなると、暮らしに前向きになれるのではないかと感じました。
小池:古いものを全部たたき壊して新しいものを建てるのは安易です。自分と親父の DNA は 99%同じでそれは否定できない。それを象徴的に残しながら新しいものを作っていきたいと思いますね。家は利益を生むものではないから、住み心地のいいものに少しずつ変えていけばいい。宿借りみたいなもの。次は風呂場やトイレ、洗面所をやりたいね。
―本日は、どうもありがとうございました。

所在地:中野区
構造: RC 造
規模:地上 2 階の 1 階部分
用途:専用住宅
設計:野口信彦 /タカギプランニングオフィス設計室
完成:2009 年 12 月