114-4 メンテ魂~その後お住まいはいかがですか~ 第 21 回イサミヤ第8ビル

2013年3月9日 at 10:00 AM

 

 

秋葉原に何棟もテナントビルを所有されているO様の8番目のビルとして、2002年に竣工した物件です。パソコンの部品がコンテナに積まれてところ狭しと売られている、まさに「アキバ」を象徴している通りに建つこのビルは、オーナーの自社スペースを最上階に置き、喫茶店や本屋のテナントを想定して建てられました。最上階は斜線規制で斜めになったガラスファサードからの光が明るく、使いやすい空間となっています。
オーナーご自身がほかのビルの管理も手がけられているため、弊社でのメンテナンスではなく、自ら専門業者に手直しを依頼されている箇所も少なくありませんが、窪田第一建築部長と伺い、お話を聞きました。

―建物が建ったときには、本屋さんがテナントとして入ってほしい、とのご希望がありましたね。
O様:最初に4階に漫画喫茶、3階に普通の喫茶店が入りましたね。漫画喫茶はハシリだったのですが、競争が厳しくなって、そのテナントは「今度はメイド喫茶にしたい」と(笑)。それも過当競争となって、1年後は「メイド居酒屋」にしたいと言い出しました。7時以降は誰も通らないよと言いましたが、改装に2,3ヶ月かけて開店したら、土日は行列ができるほど流行ってますね。3階も借り、支店も出して、今度は鉄道居酒屋を別のビルでやるということです。企画モノが得意な上客ですね。

-1階はずっとパソコンの部品ショップですね。2階は普通の喫茶店です。
O様:韓国人や中国人、インド人のお客さんが多かったのですが、最近はロシア人やインドネシア人、ヨーロッパの人も多いですね。1年前の通り魔事件以来、歩行者天国は中止されたままですが、商売をしている人は復活してほしいと言う声が多い。住人や警察はまだNO,という姿勢です。

―これまでの建物のメンテナンス状況はいかがでしたか。
O様:最初に最上階の天井に屋上の塔屋からの雨漏りがあって、場所が確定しなかったのですが、あるとき屋上に鍵をかけていなかったせいもあって、誰かが壁に大穴をあけてくれたんですね。それで防護用ボードも貼り、塗装も全てやり直したら、雨漏りも止まりました。
それから1階のトイレから水が逆流したのですが、これはうちの設備業者の工事だったので、保険対応しました。下水管に空気が入っていたために、1階と2-3階のトイレを同時に使用すると、管内の空気の逃げ場がなくあふれてしまう、というものでした。
またエントランスの床がモルタルに砂利を薄く敷いて接着させたような床なんですが、その砂利がだんだん剥れてくるんですね。エントランスや入口は、居酒屋にしたせいか、壁をけられたり傷つけられたりすることが増えて、角を金属板で覆ったり、壁を再塗装しています。
屋上のガラスファサードの鉄枠には、いい錆止めを指定していたはずなのですが、もう錆が出てきましたね。建物の外壁の角も錆が出ています。

窪田:小口が錆びてくるんですね。あと、現在はまだいいのですが、屋上のエアコンの室外機のパイプのコーキングがそろそろ硬くなってくる頃なので、手当てが必要になってきます。
O様:急がないので、全体的な見積を出してみてください。

―本日はありがとうございました。

所在地:千代田区
用途:店舗・事務所
構造: S造
規模:地上5階
設計:有馬立郎/計画意匠研究所
竣工:2002年12月