208-4 「QUICO 外壁補修工事」行いました 2017年1-4月

前ページでご紹介した「QUICO」の外壁補修工事は以下のような調査を反映して行われました。
1.外壁―仕上げの防水処理は、設計図書による仕様の改質アスファルト防水でなく、ケイカル板下地にFRP防水を施し、トップコートによる色付け仕上げと思われた。外壁に無数の亀裂、破損、欠損が見られ、室内への漏水箇所があったので、下地処理を施しポリウレアの吹付けを行った。
2.屋上、バルコニー、庇の床面は、防水自体はFRPによるものと思われるが、仕上げに張物があった。またドレン廻りはかなり劣化していたので補修を行った。
3.手摺、天井等の鉄部はかなり錆が出てきていたので補修。
4.ウッドデッキの木部―2、3階の南面にあるウッドデッキ床材は日の当たる西方向は乾燥状態だが、当たらない東方向は腐食しつつあったので張り替えた。
今回の工事では、ポリウレアエクストリームで修復。多少爆裂した箇所の凹凸が残ったところもありますが、全体にきれいに収まり、漏水も止まっています。お客様にもご満足いただいています。
米国ライノライニング社の代理店、ライノジャパンの営業統括本部本部長の角田孝道氏にもお話を伺いました。
「昨年、TVで紹介されたこともあり、一般の方への認知度はかなり上がってきています。ポリウレアは、2液混合による化学反応で、高反応性(超速乾硬化)と類まれな物性特性を発揮するエラストマー(弾性特性を持つ高分子結合物)です。2液を65~70℃の高温でスプレーガン先から噴射し、コンクリート・金属・鉄板・木材などほとんどの基材に付着、5~10秒で指触硬化が確認できます。1980年代の初めに開発され、その後商業化が進んだ比較的新しい樹脂になります。耐薬品性、耐摩耗性、防水性などあるのでいろんなところに応用されています。ピックアップトラックの荷台から建築建材、さらには地下マンホールなどにも利用されています。国内では2016年、水道施設の資機材の材質試験をクリアー。さらに「飛び火定」の試験も今後予定されおり、利用範囲の大幅な拡大が期待されています。いくつかの大学との共同研究も行っており、今後も実績を上げていきたいですね」
お問い合わせは下記の通りです。
ライノジャパン㈱ 電話:03-6228-1400

184-4 タカギプランニングオフィス 新事務所 改修工事 2015年5月初旬~末

デザイナーズマンションの企画の先駆けとして、様々なマンションを手掛けてきた「タカギプランニングオフィス」様が新たに事務所を移転されることとなり、弊社が改修工事のご依頼をいただきました。
赤坂事務所が手狭になったため、新天地として選ばれたのが四ツ谷の地。移ってみると、近隣には、建築家前川国男、インダストリアルデザイナー柳宗理、写真家渡辺義雄など、故人ではありますが、錚々たる方々の事務所があるとのことで、落ち着いた佇まいの建物の街並に、これまでの1.5倍のスペースを確保されました。
1階には、ショールームと打ち合わせスペースが大小4つ、倉庫が置かれました。ガラス張りのメインショールームは、物件の写真が並ぶギャラリーも兼ね、可動式の扉でオープンにもクローズにも仕切ることができます。白い大きな一枚扉(3000x2400)をプロジェクターのスクリーンとして利用することもできます。
また既存の柱と中2つのスペースのガラス壁面を合わせ、柱の凹凸が目立たないようにして、可動式の扉と壁面の色も統一しました。遮音にも配慮できたとのことです。
2階にはスタッフがゆったりと机を並べられるオフィススペースのほか、ランチタイムをくつろげるフリースペースが用意されています。
家具は、弊社の協力会社美装開発が手掛けた大きな製作テーブルが入り、椅子は、髙木社長の知人のインダストリアルデザイナーで以前、ShinClubでもご紹介したケーススタディショップの須田哲正様に依頼された特別仕様のイームズ。
広々としたスペースに移って、お仕事の効率もますますアップされることでしょう。

183-4 リビングデザインセンターOZONE「家designスタジオ」改修工事  2015年4月

新宿パークタワー内OZONE7階の「家designスタジオ」では、新築、リフォーム、インテリアを計画中のお客様を、OZONE住まいづくりコンサルタントとOZONEインテリアデザイナーがサポートするサービスを行っています。設計者でも施工者でもない中立な立場から、最適な「家」をつくるプロセスを提案し、エンドユーザーの立場に立って、登録建築家など依頼先のコンペも随時行っています。弊社では、以前、「住まいの照明体感ラボ」というコーナーの改修工事をさせていただきましたが、今回は7階の「家designスタジオ」の改修工事を拝命しました。
住まいづくりソリューション部の原目崇司さんにお話を伺いました。
「リビングデザインセンターOZONEでは、3-7階まで、ザ・コンランショップを始めとする、家具やインテリア雑貨、キッチン設備など洗練された住宅設備のショールームやショップで構成されていますが、7階はCLUB OZONEスクエアなど、独自の(住まいづくりの)情報スペースがあります。カタログライブラリーはカタログやサンプル帳、約8000冊をご用意しており、設計者の皆様がお客様をご案内し、設備や商品の選定に役立てていただいていますね。今回の『家designスタジオ』はそこに隣接する形でご用意させてもらいました。実際のお話を進められる際、より便利になるかと思います。
新宿は、住宅設備や内装材メーカーのショールームがたくさん集まっているところです。   LIXIL、トクラスやDAIKEN、TOTO、YKK・APの3社合同のショールームなど、OZONEも含めて約30社で『住まいのショールーム会』として最新情報を発信し、イベントなども行ってきました。新宿へお越しの際はぜひご活用いただきたいですね」
新宿パークタワーへは、西口エルタワー前より、無料バスも運行されています。どうぞ、お立ち寄りください。

所在地:新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー7階 リビングデザインセンターOZONE
TEL:03-5322-6500(代表)
開館時間:10:30 ~19:00
休館日:水曜日(祝日除く)・夏期・年末年始
www.ozone.co.jp
撮影:野口和

171-5 桜新町マンションリノベーション計画(改修工事)

時間の経過を感じさせながら、モダンな空間に生まれ変わった設計者の自邸

1月のある日、建築設計会社にお勤めのM様より、ご自身の設計によるマンションのフルリノベーションの見積依頼をいただきました。
経年変化を経た味わいを肯定的にとらえているというM様は、あえて中古マンションを購入されて、スケルトンに最低限の設備と間仕切りを備えた住宅にリノベーションをしたいというご希望でした。
古材フローリングの採用や、自分で塗装作業なども行うという、目的も方法もはっきりとした計画で、キッチンなどの設備の品番指定や納まりの図面に至るまで、完璧な情報をご提供いただきました。(編集部)

都心で環境のいいエリアを希望していたので、中古マンションをリノベーションするのが、最もリーズナブルで希望に合う空間を手に入れる方法でした。変な表現ですが、できるだけぼろぼろの物件を探しました。
コンセプトは、設計者の痕跡を残さないデザインです。できるだけ過度な表現やプランニングは避けました。ざっくりとしながらも、細部に美意識が集約されているようなものを目指しました。
ワンルーム形式で空間を構成しながらも、既存の荒々しい躯体と厳選された素材や金物等を対峙させることで、時間の経過を前向きにとらえました。古材に近い床材を選んだのも、時間の経過した柔らかい空間、以前からそこにあったかのような雰囲気を維持したかったからです。
一方で、ステンレスのシンクなど、モダンな素材を荒々しい素材とあえて対峙させることで現代的な雰囲気も部分的に忍び込ませています。
時間の経過は新築にない、得難い価値と考えています。その価値を損ねず、沿わせていくデザインが実現できました。

   (M様)