220-3  Peak Cottage オーナー K・W様

2018年7月18日 at 12:32 AM

自由な空間を創り出す

 

生活が充実してくると、どんどん広がる趣味や人とのつながり。心からリラックスして自由なひとときを楽しむ空間を演出することは、普通はなかなかできないものです。でも今回取材させていただいた「Peak Cottage」のW様は、千葉のご自宅の新築、増築を経て、今回が3件目の建築。経験豊富でいらっしゃいます。親交の深い千葉のアーティストやクリエーターの方たちの作品に囲まれる、豊かな空間を作られました。

「建物の素材を選んだのは全部、私。結構男性的でしょう」とにこやかに話されるW様(写真⑦)。毎日、朝夕3匹の愛犬の散歩を欠かさないとのこと。かなりのアスリートでいらっしゃるようです。
愛車はドイツのカイエン。上質を知っている人の車ですね。ダイニングに置かれているテーブルはインフィニティ。世界で最も美しい木製家具といわれるポラダの家具の中でも、とりわけ美しい芸術的なテーブルです。そのガラスのテーブルの上に置かれた大きな備前焼は、千葉県長生郡長柄町で「六地蔵窯」という窯を持つ備前焼作家、安田裕康氏の作品です。W様自身も焼き物を制作されますが、作家にとっては、購入してくれる方は何よりの支援者です。

1階ギャラリーには、墨絵作家、荒井恵子氏の2つの大きな作品が飾られています(写真⑧)。「百種の墨」シリーズの2点で、知り合いの備前焼作家が作品を焼いたときに出た炭から作られたなど、それぞれがストーリーを持つ墨色を用いて、モノトーンのアートに仕上げています。1点購入を希望されていたけれども、持ってこられた中から、2点選んで、「やっぱり、バランスとしては2点入れて正解でした」とW様。ギャラリーから擁壁に向かって表へ出ると庭が広がります(写真⑨)。
「平面的な庭よりワイルドガーデンにしたかった」というW様は、オーストラリアの木が好きだというので、造園家のSOYプランの百瀬守氏が、ミモザやティーツリーなどたくさんの木々を集めてくれました。
都心ですが、緑が豊かなこの地域では、鳥の鳴く声もあちこちから聞こえてきます。コンサバトリーも農家の小屋のような素朴な味わいのものに決まり、後から設置されました(写真⑩)。
庭の片隅には、ご結婚後これまで育て、そして天国へ行ってしまった愛犬達のお墓も作られました。

ギャラリーの反対側には、洗面所とシャワールーム、和室(写真⑪)などが設けられ、ゲストの宿泊に応えられるようになっています。
2階の各個室、階段室は引戸で仕切られ(写真⑫)、プライベートに配慮して開口部は小さめになっています。
最初は、エレベータを怖がっていたワンちゃんたちもすっかり慣れて、ブリッジを通ってのお散歩も、毎日楽しみのようです(写真⑬)

「最初にこの土地を見つけた時は、外国人のレジデンスを建てたいという先客が2方いらしたんですが、私に回ってきてご縁があるな、と思いました。資金計画の相談にのってくれた方、設計の北山先生、岡田さんはじめ、ほんとに多くの方の協力があって建てることができました。人に恵まれて、私は自分の好きな事をさせてもらったと思っています」というW様。

名刺には、建物名の「Peak  Cottage」と、お名前だけが書かれています。この邸宅のオーナーとしての心意気を感じさせてくださいました。
(撮影:⑦⑧⑨⑩⑪編集部⑫阿野太一⑬W様)