222-3 新しい家で始まる新しい暮らし 吉森德仁様 柴山ひろ子様

2018年9月11日 at 2:53 PM

月は、代々木4丁目プロジェクトの建て主でいらっしゃる、吉森德仁様と柴山ひろ子様ご夫妻にお話を聞かせていただきました。

―OZONEのコンペでは鈴木先生の提案のどんな点に惹かれましたか。
柴山:最初にOZONE登録建築家の作品を200以上チェックさせていただき、好きな作品5つを選んで、その中からさらに3人の方々に私たちの住みたい家のポイントを踏まえた設計図を作っていただきました。1日に一人ずつ面談させていただいたのですが、1日目の鈴木先生のアイディアがあまりにも斬新で、2日目、3日目の先生の案も素晴らしかったのですが、もう心が変りませんでした。

 

―ご希望は具体的にはどんなものでしたか。
柴山:明るい家、デッキのある家、リビングが広い家…。でも以前の代々木の家が3階建てなのに階段でひとつながりだったせいで、生活音がすべて筒抜けだったので、私はそういう事を解消してくれる家が希望でした。主人はもう、数日に1度会社に行けばいい役職なのですが、早起きでしてね。私はまだ現役で仕事に行っておりますので、睡眠不足になってしまいます。それで生活の音が別になる家にしたかったんですね。他にもいろいろありましたが、先生の設計には総ての条件が入っていました。特にコンクリートのRの外壁に目が釘付けになりました。2階の飛び出したデッキのアイディアも、他の方にはないものでした。
吉森:僕は開放感のある露天風呂が欲しかったね。月や星が見えるお風呂がいいと思っていたけど、窓が全開できるのが良かったね。

 

—お二人で生活のルールのようなものはありますか。
柴山:最近は、この引っ越しで忙しい日々ですが、以前はよくカラオケに行ったり、小田原まで足を延ばしてお魚料理も食べに行ったりしてましたね。あまり載せない方がいいかしら。実は、私たち二人とも連れ合いをなくした再婚同士なんです。
吉森:いいじゃないの、載せてもらいましょう。70歳を過ぎてね。連れ子はそれぞれのワンちゃん。私の方はシュナウザー(13才男の子)、名前が 徳治郎、彼女の方はチワワ(14才 女の子) 、名前が 空(ソラ)。飼い主も子供も高齢だね(笑)

 

―そうだったんですか。
柴山:私は夫を亡くして、まる14年、こちらは8年ですが、10年も一人で暮らすと、人の身の回りの世話も嫌でしょう。知り合った頃は、週末だけのお付き合いでと思っていたのですが、毎日一緒にご飯を食べるうちに一緒に暮らしたいということになって。それで娘たちに以前の家は譲ってね。再婚に反対するかと思って恐る恐る尋ねたら、もう大喜びしてくれまして。世田谷の大きな家で一人で住んでいるのが、実は心配だったみたいです。主人が亡くなってから仕事を引き継いで頑張ってきたのですが、10年を過ぎた頃から無性に寂しくなって、仏壇に向かって「私、10年も頑張ったからもういいでしょう、お父様好みのボーイフレンドを誰か見つけて」と言ったんです。そうしたら、3か月で出会いがありました。
吉森:建築の話、しましょうか(笑)

 

今まで山中湖の別荘の方で毎年、もちつきをやっていたんですが、もうこちらでやろうと、年に1度集まる場所を作りたいと思いました。新しく「夕陽ヶ丘テラス」という名前で、バーもあります。折れ戸を開くと、アプローチとひとつながりになり、かなり広い場所ができました。
それから、山中湖の家には暖炉があったのですが、今回OZONEに行った時に、東京ガスのショールームで暖炉タイプのストーブを見つけまして、リビングに後付けで暖炉コーナーを作ってもらいました。

 

―レンガがいいですね(碧南煉瓦採用)
吉森:まきストーブは都内では難しいことも多くて、以前の代々木の家にもあったんですが、燃やしたら苦情が来るかと、1度も使わなかったんです。「火」は見ているだけで気持ちが暖かくなるし、リビングは床暖房も入っていますが、このストーブもつけていれば、寒い冬でも間に合うかなと。

 

―すてきなグラスが並んでいます。
吉森:彼女は器が好きでたくさんあるんですよ。僕は3種類もあれば十分。
柴山:お料理によって器は変えますもの。
吉森:そうそう、お茶が好きだから、お茶室もこの人の希望でしたね。
柴山:前の主人が亡くなる前はお茶三昧で、教えてもいました。主人が亡くなってこの10数年、お茶どころではなくなっていたのですが、今回作っていただきました。
吉森:鈴木先生も、茶室の設計はあまり手掛けられたことがなかったそうですが、今回かなり作りこんでいただき、大したものだと思っています。
それから代々木の家には和室がなかったから、1階にも2畳の和室を用意し、庭いじりをした後の休憩や急なお客様にも泊まってもらえるようにしています。

 

—これからいろいろと皆様でお楽しみいただける時間が増えそうですね。
吉森:でもこの人、また会社を興して何かやりたいらしいんですよ。
柴山:この間NPOを立ち上げて、つい1か月前に認可されました。私はある建設会社の役員もさせていただいていますが、会合では建設関係の若い方々の出会いの場がないということをいつも聞いております。日本の人口が減り続けていて、この先、孫達の時代が大変な事になる事が心配で、結婚する気があるのに出会いがなく、結婚出来ない方々に、営利目的でなくお手伝いをさせて頂くことができないか、と立ち上げました。民間と違って、12,000円の年会費だけで、成婚報酬なども取りません。
吉森:100歳まで頑張る、と言ってますよ。

 

―素晴らしいお話を聞かせていただきました。本日は、どうもありがとうございました。