175-3 ミャンマー・スタディツァー報告 主催:ふるさと東京ユネスコ協会

2014年10月14日 at 3:02 PM

8月末、「ふるさと東京ユネスコ協会」様主催の「ミャンマー・スタディツアー」に、弊社社長森村和男が参加いたしました。以前「ShinClub165」でご紹介したように、弊社施工の「Common Garden 原宿 北参道」に事務所を開設された同会は、ミャンマーの学校への支援を一つの目標に掲げられていました。
ミャンマーは2011年、軍籍を離れた大統領が誕生し、民主化とともに急速に近代化が進みつつあります。しかし地方ではまだインフラ面、特に学校施設・設備というハードや教育というソフトの仕組みが大きく立ち遅れています。在日歴15年、目黒ユネスコ協会の元会員で、現在はミャンマーで出版や旅行業の仕事をされているヌット氏を仲介役に、今回8名のメンバーがミャンマーを訪問、支援活動を実施する運びとなりました。事前研修として、ミャンマー在住5年の小野寺有菜さんを講師に招いてミャンマーの最新情報や基礎会話などのレクチャーを受け、意欲も新たにされた一行は、ミャンマー東部のカレン州の2つの学校を訪れることになりました。 以下、「Common Garden 原宿 北参道」の設計者で今回は写真撮影も担当された鈴木孝紀氏にご協力いただき、紙上でご報告をさせていただくことにしました。

ミャンマーと日本の時差は2時間半、アクセスは成田から直行便でヤンゴン(旧首都:ラングーン)まで7時間あまりのフライトです。
8月29日、ヤンゴン空港に到着、ヌットさんの出迎えを受けた一行は、30人乗りの日本製バスでヤンゴン市街地に向かい、宿泊先のホテルへ。1年前に比べ、車のナンバーはビルマ語表記からアラビア数字の車が増え、交通渋滞、建築ラッシュで、街中は活気を感じます。
30日早朝、ヤンゴンのホテルを出発、中部の都市タウングーへ向かい、そこからカレン州の学校へ。今回は5000冊のノートを届けるのが主な目的です。1日目は約212名の子供たちのいる20マイル学校。教室は簡単な柱と屋根、板張りで、小学校から中学校までの生徒が待っていました。教員宿舎に暮らす先生たちはほとんどが若い女性です。ノートを配ったら、子供たちは皆、本当にうれしそうにしていたそうです。
2日目に訪れたジャオピア村は、小学校から高校まで約593名の子供たちが学んでいる学校でした。地区の副教育長の息子さんは、今年ヤンゴンの医大に受かったそうですが、ご夫妻合わせてひと月6万円の給与から5万円の学費を捻出するのが難しいそうです。ミャンマーで「今一番大切な支援は何か」と聞くと、誰もが「教育」と答えるそうです。まだまだ中央とはかけ離れた地方の暮らしですが、「日本人として何ができるか」考えさせられる現地の言葉だったそうです。3日目はヤンゴンへ移動、4日目はヤンゴン市内の観光とし、ミャンマーの人々の優しい思いにふれ、帰国の途につかれた皆様でした。
<弊社森村記>
ヤンゴン国際空港に到着すると、道路の右車線を走る車は中古のトヨタ車が圧倒的に多く、雑踏を足早に歩く人々は活気に満ちている。到着してからの料理は美味しく、ホテルも想像以上にすばらしかった。
翌日、スタディツアーを開始。出来たての高速道路を走ったが舗装精度が悪く、上下に揺られること約3時間。ようやく古都タウングーへ到着した。ここからバスに乗り、再び車を乗り換えカレン州へ。小型トラックの荷台は苦痛を伴ったが、ミャンマーの緑の風を頬で感じることができ、開放的で、快適な旅であった。
学校に到着すると、子ども達が私たちを整列して待っていてくれた。お土産とオリジナルのノートを一人ひとりに手渡すと、小さな将来の手が握手を求めてきてニコッとした笑顔で“アリガトウ”と言ってくれた。むしろ私の心が洗われるようで、“コチラコソアリガトウ”と感謝。この国は、日本と比べると非常に貧しい。しかし、子どもたちの輝く眼と、それを見守る親たちは、高度経済成長期前の日本と重なって見える。今の日本が失ってしまったものを彼らは確実に持っているのだ。(中略)
今回のツアーで感じたことは、「私たちが出来ること」を出来るだけする。そして、“魚を釣ってあげる”ことではなく“どうやったら魚を釣れるか”を伝えることが究極ではないだろうかと思う。例えば観光だ。「『ここには何もない』があります」というのはどうだろう。帰国して冷静に思考する。

(森村和男)

ミャンマー連邦共和国


Republic of the Union of Myanmar

面積:67万8500㎢(日本の約1.8倍)
人口:6242万人(2011年IMF推計値)
首都:ネーピードーNay Pyi Taw
元首:テイン・セイン大統領
民族構成:ビルマ族70%、シャン族8.5%、カレン族6.2%、ラカイン族4%、華人3.6%、モン族2%、インド人2%など
宗教:国民の85%が仏教徒、キリスト教徒4.9%、イスラム教徒4%など
言語:公用語はビルマ語
通貨:ミャンマーチャット(K) 1K=約0.1円