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214-1 新年のご挨拶

「原宿TW ビルディング」丹下健三の最高傑作、代々木第一体育館を正面に臨む  撮影:阿野太一

「原宿TW ビルディング」丹下健三の最高傑作、代々木第一体育館を正面に臨む  撮影:阿野太一

新年明けましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、お健やかに新たな年をお迎えの事とお慶び申し上げます。
本紙もおかげさまで創業以来、欠かすことなく発行し、この度214号を発行することができました。これも偏にお客様、特に建築家の先生方に様々な面で支えていただいた賜物と深く感謝申し上げます。
昨年の建設業界は、各社とも軒並み予想以上の成果をあげることが出来ました。しかし、「生活が良くなった」という実感は、時短を考慮しても、それほど感じられなかったのではないでしょうか。
この好況感は、引き続き今年の秋口までは続くものと推察しています。しかし世界的な内向き思考や、様々な地域で問題が噴出しており、一寸先は闇という状況に変わりはありません。
また、今年は明治維新から150年、リーマンショックから10年の節目の年でもあり、且つ、「平成」最後の年ということから、大きな変化の年になることは必至であり、注視する必要があります。
そのような時勢下ではありますが、ZENホールディングスの目標、「地球上で最後まで生き残る会社」を弊社も当然目指してまいります。この目標達成のためには、磐石な財務基盤の確立はもとより、社員一人ひとりが、真剣に情熱を持って行動し、心からお客様に喜んでいただける仕事をしていく以外に道はないと確信いたします。
どうぞ、本年も社員一同、熱く挑戦して参りますので、引き続きご支援ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
2018年 元旦

                          株式会社辰 代表取締役 森 村 和 男

 

214-2 原宿TWビルディング

モードに影響を受けないインフラのような建築

駅前の再開発が進む原宿。表参道の坂道の入口にある三角形の小公園に面して、テナントビルを建設する機会を得た。一昨年手掛けた、「キャピタル原宿(2015)」(話題の電子タバコ「iQOSアイコス」の旗艦店が入る)のちょうど1区画駅寄りに、ほとんど同じ規模の建物を建てるという計画である。建て主からの要望は「時代を超えていくようなオーセンティックな建物を」とのことであった。時がたって廃れるものではなく、スタンダードな時間の経過に耐えうるようなものにしてほしいという願いである。
周辺は、若い女性や、海外からの観光客もかなり往来する繁華な通りだが、モード(流行)に影響を受けないインフラ(基盤構造)のような建築にしようと考えた。
「キャピタル原宿」は、1階をRC造、上層階を鉄骨造とし、そして全体を100φほどの鋼管で組んだ巨大なスペースフレームのような構造体とした。一方、「原宿TWビルディング」は、エレベーターコアと階段コアをRC躯体として、この2本の巨大柱で持たせている。1階は、正面側の通りや、こんもりとした木々を持つ小公園と一体となるように、5m近い天井高のガラスファサードとした。サッシは、溶融亜鉛メッキリン酸処理のハードな素材を採用している。また最上階の5階も、遠くの明治神宮、代々木公園の森の緑を存分に眺められるよう、開放感のある高い天井高にした。
一方、2-4階は、目の前が緑豊かな小公園のため、2.5mくらいの通常の高さとし、既成のアルミサッシで対応している。1フロア、1テナントを想定はしているが、「キャピタル原宿」でも行ったように、2階の床を一部抜けるようにしてあるため、2フロアを1テナントで確保することも可能である。
 ダイナミックに変わりゆく都市空間の中で、主張するのではない、インフラのように風景を支える普通の建物を提案する時代に入っている、と考えている。が、テナントによって、その現れ方は思うようにはコントロールできない。
     (山下真平氏 談)
構造:RC造
規模:地下1階、地上5階
用途:物販店舗
設計・監理: 北山恒、山下真平、江島史華 /architectureWORKSHOP
構造:江尻建築構造設計事務所
設備:団設備設計事務所
施工担当:山川、堀内
竣工:2017年9月
撮影:①~⑦阿野太一、
⑧、⑨山下真平

214-3 神宮前の家

神宮前に佇む邸宅

 神宮前の静かな住宅街に計画された住宅であり、インテリアデザインの経験豊富な spinoff(スピンオフ)が全体監修と設計で参画する協働プロジェクトであった。2社で建て主とデザインや間取りについて打ち合わせを重ねることで、ご家族の生活のヴィジョンに輪郭を与えていった。
敷地は南北に細長く、北側が道路に面している。南側は空地に接していて日当たりも良いが、東西両脇には中層の集合住宅が敷地に迫るように建ち並んでいる。当初、建て主の希望では地上4層の建物であったが、プログラムを整理することで地下1層、地上3層の構成とし、斜線制限や日影規制をかわしながら、各階にゆったりとした天井の高さを確保した。
天井の高さを確保することの効果はいくつかあった。まず通風と間接光を含めた採光確保の助けとなっている。そしてプライバシーの確保である。各室の開口部の位置を、隣家の目線が気にならないよう自由に計画することが可能となった。 そして、垂直方向にのびやかな空間をしつらえることで、物理的な装飾と空間のプロポーションが一体となって、海外の邸宅のような住空間を実現させている。
吹き抜けとなった階段室では、職人の手による特注のアイアン手摺や、アートの置かれたニッチや照明が雰囲気を演出している。同時に、その吹き抜けが1階玄関ホールから3階のワンルームのLDK空間を一つの空間として緩やかに繋ぎ留めている。
3階キッチンに隣接してコートヤードのようなテラスを設けた。そこからさらに外部階段を登ると屋上テラスへとつながっている。その屋上テラスは、ご一家がバーベキューやパーティを楽しめ、都会の空を満喫できる空間である。

 (植原雄一)

構造:RC造 壁式構造
規模:地下1階、地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:spinoff(スピン・オフ) 、植原雄一建築設計事務所
担当:佐々木
竣工:2017年6月
撮影:yasuhiro takagi

214-4  第3回イノベーション発表会 2017年12月2日

辰では、年に1度、全社員の創意工夫で会社をよりよくする「イノベーション発表会」を平成27年から実施しています。各部署で社内の問題を話し合いテーマを決めて、各チーム10分のプレゼンテーションを行います。合計8チームで、時間内であれば、人数、発表する案の数は自由となっています。
発表後は、相互に投票し、順位を競います。各グループ1票を持ち票とし、自分のチーム以外のグループに投票します。社長、役員がそれぞれ1票、審査委員長の吉田監査役が2票を持ち票とします。 賞金は、最優秀グループ賞が10万円(1チーム)、優秀グループ賞が5万円(1チーム)、他の6チームが参加賞2万円、と否が応でも盛り上がります。
<発表グループ>
3回目となる今回は、右記のメンバーが、発表を行いました。
<投票結果>
同率で、工事部讃井グループAチームの「辰オリジナル手帳」と工務部/営業部の「『遠隔みまもり』システム」の導入」が1位。発表者の最後のお願いトークと会場挙手による多数決で、「辰オリジナル手帳」が見事優勝しました。