210-4  建物再訪 4.「 M邸 」

2017年9月11日 at 4:59 PM

大きなデッキの家

今回は、2001年に竣工した、2世帯住宅のメンテナンスのご紹介です。
2001年、奥様のご両親の家を建て替えて、2世帯住宅にされたM邸。1階の奥がご両親の世帯、前面道路側の3層の部分がM様ご夫妻の世帯で、ご両親の世帯の上に、庭に代わる大きなデッキを設置し、2階のリビングダイニングに連なる心地よい空間を作り出していました。当時は、隣接する南側の土地にはまだ建物が建っていませんでしたが、今は住宅が建っています。

竣工後16年が過ぎ、デッキの傷みが目立ち始め、その下の波板の鋼板にも一部錆がみられました。デッキ材の寿命は、「イペ」などのハードウッドで約20年ですが、場所によります。DIYショップなどで売っているSPFやレッドシダーなどでは約2年と耐用年数はかなり短くなるので、あまりお勧めではありません。そして、木粉と樹脂材を合わせた樹脂木があります。腐食や害虫にも強く、天然木に比べ、夏場少し熱くなりやすいのですが、耐用年数は20年以上と言われています。今回は古いデッキ材を撤去して、テラス面は半分に減らし、新たに樹脂木製のデッキ材を貼り直しました。ご両親世帯の屋根として露出する部分には、遮熱塗料を再塗布して温熱環境の変化を抑えました。
白かった建物外壁は全体に黒ずみ、軒裏に一部カビが見られ、また玄関の鋼製の庇にもかなり錆びている箇所が見られました。北側の隣家と境壁もクリーニングし、再塗装。また境壁を利用して、デッキを載せるためにかけられていた梁も、白く再塗装しました。
室内では、地下1階から地上2階までを貫く吹き抜けの鉄骨階段にサイザル椰子のカーペットを貼っていましたが、踏み板の一部が破れていたので、すべて貼り直し、擦れやすい角の部分には、アングルピースを組み込みました。
お子様も独立され、ご両親もお元気な今、M様はご自身の趣味を活かしたお仕事を、さらに楽しんでいらっしゃいます。

 

構造:RC造
用途:専用住宅
規模:地上2階 地下1階
竣工:2001年6月