207-4 「建物再訪」 3.大塚の家(N邸) 

2017年6月9日 at 2:57 PM

耐震重視のサスティナブル住宅

今回は、2007年竣工した3階建ての戸建て住宅のメンテナンスのご紹介です。
長野県を拠点にお仕事をされてきたN様ご夫妻は、ご親戚の家に隣接する土地を取得されて、2007年、耐震性を重視したRC造のご自宅を建てられました。設計は都心の住宅設計を得意とする細江英俊氏です。お子様の独立やご夫妻の仕事の仕方の変化など、ライフステージにフレキシブルに対応できるプランを創出。建物前面の駐車スペースに前庭を置いたり、親戚宅に繋がる北側にも裏庭をおくなど採光・通風にも配慮しています。2階のリビングも南側に大きく開口部のある快適空間で、エアコンの室外機は屋上に設置し、さらに太陽光発電パネルも設置しました。
10年を経て、外壁にクラックが出てきたり、水漏れ箇所が見つかったこともあり、建物全体を点検し、メンテナンスを行うことになりました。

―10年を経て、お住まいはいかがですか。
奥様:子供が楽器を弾くので、遮音効果があるのはいいですね。あと冷暖房は、エアコンだけだと厳しくて、大型のガス暖房を入れました。
N様:私は特に不満はないけど、こちら(奥様)は「温熱環境は、床暖とファンヒーターだけで済む松本の家の方が、東京の家より温かい」と言っています。
奥様:松本はとても寒く、最初から温かい家を作ろうと、ハウスメーカーで木造住宅を建てたんです。雪はあまり降らないけど、凍結がすごいんですね。こちらではまず、地震の心配があり、「とにかく頑丈な家」とRC造を選択しました。実際2011年の震災があったのですが、3階の本棚が倒れたくらいでほとんど問題はありませんでした。
―設備など変えたいものはありますか。
奥様:特にないですが、防犯のシステムを変えてもいいかとも思っています。
細江:住宅設備は環境に応じて新しくなります。当時としてはまだ一般的でなかったのですが、東京ガスのエネファームの導入、太陽光発電の採用というご希望があり、屋上はパネル部分で10mを超えてしまうため中高層のお知らせ看板まで出して工事しました。
奥様:今回、たまたま水漏れがあったので、屋上に上がったら、予想以上に土やごみが溜まっていて、ドレインも詰まっていました。でも結構、景色もよくて、「もっと自分で上がってもいいわね」という話が出ました。
細江氏:防犯のことも考え、簡易なはしごにしておいたのですが、「メンテナンスのために、使いやすいタラップをつけるのもいい」という発見がありましたね。
奥様:松本の仕事との二重生活もあと2年くらいで終わる予定ですから、家で過ごす時間も増えることでしょう。1階の北側の部屋には床暖房も設置していますが、部屋を使いこなせていないので床暖房をさらに広げて楽しいスペースにしたいですね。
それから今回、松本の家もメンテナンスしたのですが、そちらは「屋根壁パック」というわかりやすい形で、費用もあまりかかりませんでした。こちらのRC造は予想以上で、RC造の規模の大きい住宅のメンテナンス費がそれなりにかかる、ということを改めて知りました。
細江:資産価値という点では、売却とか部分的に賃貸にするという場面でもない限り、実感いただけないかと思いますが、お二人で1階だけで生活ができるようにもプランニングしております。資産価値を上げるためにも、きれいに使っていただき、十分なメンテナンスを行っていただければ、ほんとにありがたいお話です。
弊社営業:そのためにも、お客様と長いお付き合いをさせていただき、ぜひご意見をいただければ幸いです。
―本日はありがとうございました。

構造:RC造
用途:専用住宅
規模:地上3階
設計:細江英俊建築設計事務所
竣工:2007年1月

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