213-1 アーティスト・イン・レジデンス

2017年12月11日 at 11:26 PM
 写真は、この度弊社がリニューアル工事をさせていただいた、新しいタイプのオフィス・アパートメント「PORTAL Apartment & Art POINT」です。渋谷駅西口からJR山手線の線路沿いの道を恵比寿方面へ歩くこと5分。グレイの色調の楽しい壁絵が施された建物に、グリーンとウッドベンチ、キッチンカー、赤と白のテントなどが置かれたバックヤードが現れ、道行く人の心を引き付けます。
(線路側のバックヤードは上の写真のエントランスの反対側になります)
 今回のリニューアルをプロデュースしたのは、トランジットジェネラルオフィス、企画・管理は、同グループの株式会社リアルゲイトです。トランジットグループは2010年、お台場・青梅地区で日本最大級のSOHOオフィス、「the SOHO」(約380区画)を手掛けて、小規模事業者のための新しい働き方を提案し、注目されました。2009 年の創業以来、シェアオフィスのリーディングカンパニーとして、都心部を中心にクリエイター層に支持される施設の企画・運営を32棟行っています。
最近では、クリエイティブオフィス「PORTAL POINT」シリーズを麹町、有楽町、青山の3カ所で展開。第4弾となる、この渋谷・桜丘町では、サービスアパートメントという“住む”機能を付加させ、クリエイターやベンチャー企業、海外のツーリスト向けに、さらにフレキシブルなライフスタイルを提供していきます。
なかでも、海外アーティストによるアートが施された2部屋を、「アーティスト・イン・レジデンス」で実現しました。
「アーティスト・イン・レジデンス」とは、アーティストが一定期間、その場に滞在して作品を完成させるというものです。古くは、ミケランジェロ時代の工房から存在しており、20世紀に入ってからはNYの芸術家村「Yaddo」などが有名です。海外に比べ日本では自治体で行うものが多く、自然が豊かで安全な日本での滞在を希望する海外アーティストは、少なくないようです。アーティストがその地域にあるものに影響を受けながら展開する作品は、制作活動自体が成果のひとつといえるようです。
一方で、アーティストの作品自体に主体を置くのであれば、行政の条件などがない形も、今後は増えてくると予想されます。
今回、アーティスト・イン・レジデンスの企画を行い、サービスアパートメントにおいてアーティストを選定したのは、長年、渋谷カルチャーを牽引している BEAMS。そして実際の2 部屋のアートを担当したのは、インドネシア在住のナターシャ・ガブリエラ・トンティと、タイのラキットです。ナターシャ・ガブリエラ・トンティは、2015 年「⻩⾦町バザール 2015」へ参加し、「UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA 2016」において、 BEAMS賞、ヒロ杉⼭賞、⽇下慶太賞を受賞するなど、オーストラリア、⽇本で活躍する注⽬のアーティストです。ラキットは、ステンシルで描かれた幾何学模様が特徴的なストリートペインターとして活動を始め、韓国、インド、⾹港、ドバイなどでも活躍。カシオG-SHOCKのスペシャルパッケージ、ラコステ、Live 、Smirnoff など、多くのアートプロジェクトを⼿がけています。
さらに、最初に述べたバックヤードの壁画やルーフトップに、独特の壁画(ミューラル)を描いているのは、Ly(リイ)さん。日本で生まれ育って、東京を中心に日本、アメリカ、フランス、タイ、マレーシアなどで壁画を制作。国内外でストリートペインターとして活躍中です。相棒のLUV(ルーヴ)くんという真っ黒なキャラクターの絵は、他にも建物内部の共用スペースのあちこちに見つけることができます。
アートがふんだんに盛り込まれた、リニューアル物件ならではの楽しい空間を、感性豊かな入居者の方々が、さらに使いこなしてくださることでしょう。