216-1 保育施設

2018年3月16日 at 11:47 AM
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「尾山台みどり保育園」  撮影:村田和聡/フォトスペース・パッション

写真は、先日竣工した世田谷区尾山台に建つ認可保育園「尾山台みどり保育園」です。2016年の事業者募集に応募・選定されて、この春開園を迎えることになりました。事業者の社会福祉法人神戸保育会の岡崎真子(なおこ)園長、設計の石川恭温氏にお話を伺いました。

岡崎真子園長

岡崎真子園長

―このたび、神戸の事業者様として開設されたのは、どのようなきかっけからですか。
岡崎:保育施設は特に東京で不足していると聞き、神戸で100年以上保育事業に携わっている実績がある私どもがお役に立てる場面があると思って、応募させていただいた次第です。

 

―100年ですか。
岡崎:前身は、兵庫県の外郭団体の事業で、出征軍人の方たちの残されたご家族を預かったことから始まったと聞いています。その後、次の戦争の時に県の財政が厳しくなり、民間に移行していったそうです。

 

―園舎を建てるにあたって、ご希望されたことはどんな点ですか。
岡崎:木を使った、温かみのある空間ですね。それから、子どもたちが動き回れる十分な広さの園庭を作ってほしかったですね。

  
―保育の面で重要視されていることはありますか。
岡崎:子どもたち一人ひとりに担当の保育士が付いています。家庭の中で暮らしているのと同じように、継続的に子どもを見ることが大事です。その方が早く信頼関係を作れるし、ちょっとした体調の変化にも気が付きやすいです。特に0-1歳児のお部屋は、0歳でも1歳でも使えるようなお部屋にしてほしいという点をお願いしました。日々成長する子どもたちは、少し部屋の環境が変わるだけでだいぶストレスを感じるものです。2歳では生活面での自立ができるよう、しっかりと躾をし、3歳からは身体をよく動かし、運動や料理など楽しいことを友達とどんどんできるようにします。だから、子どもたちが十分に動き回ることができる広い園庭を作ってほしかったですね。

石川:初めてお会いしたのは、2016年7月だったのですが、現地をご覧になっての第一声が「せまーい」だったですね。限られた敷地で1階に広い園庭を設けられないということで、1階から2階、屋上を斜面をつないで、全体を1つの園庭とする今の形を提案しました。

岡崎:園庭については何度説明してもらってもわからなくて、模型を作ってくださってから、やっとイメージが掴めました。

保育園を運営する側としては、建物だけでなく、働く人たちのレベルアップがないと、やはり親御さんが子どもを預けてくださるのは難しいと思います。神戸の保育方針を全職員に理解し、実践してもらいたいと考えています。職員の関わり方一つで子どもは変わります。子どもは本当はお母さんが育てるのが一番、でもそれができないから、私どもがお引き受けするわけです。どんな分野でもいえることと思いますが、大学を卒業しただけではまだ一人前ではありません。きちんと働ける人間を育てていく、その仕組み自体も今の保育園には求められているのだと思います。

―本日はどうもありがとうございました。