182-1 女性専用シェアハウス

2015年5月14日 at 4:23 PM

今月ご紹介する、写真の「コイシカワコロン」は、もともと印刷会社だったビルを一棟まるごとリノベ―ションしたものです。1-3階は保育園、4-6階は賃貸共同住宅ですが、なかでも、4階のワンフロアは、女性専用のシェアハウスとなっており、ツインアイランドキッチンのあるLDKに、8部屋が用意されています。

企画の「Rバンク」はシェアハウス、特に女性向けのプランニング、コーディネートに実績が多く、自社のマーケットデータを駆使して、都会に住みたい女性たちが重視する点を細かく分析、そのニーズに応えているようです。
Rバンクの資料によると、女性がシェアハウスを選んだ第一の理由としては、まず初期費用の安さがあげられます。次に挙げられている、家電など生活設備が整っていることも同様の理由でしょう。自分でいろいろそろえるとなると、それなりにかかります。また、清掃サービスなどがあり、楽に生活できることも重要です。清潔であることは、重要なポイントです。
それから、やはり共同生活での安心感という点でしょう。東日本大震災では、実際、多くの女性から一人暮らしの不安を訴える声を聞きました。最近は物騒な事件も多く、帰宅時に明かりがついていて、ただいまと言えることのうれしさは、経験したことがない人にはわからないものです。地方から娘を送り出している親御さんの気持ちにも応えるものです。

選ぶ際に重要視したポイントは、という問いには、立地・賃料を除けば、女性専用であること、インテリアや内装デザインがおしゃれかどうかという点もかなりの割合を占めています。古いタイプの賃貸住宅には、若い女性はあまり住みたくないものです。名前もまず大事な要素になってきます。
共用部分で必要だと思われる設備には、物干しスペースや乾燥機など、洗濯関連のものが並ぶのも女性ならではの項目。そして共用部にもっとあったら楽しいと思えるのは、スクリーンとプロジェクター、ヨガスタジオなどの体が動かせるスペースや、マッサージチェア。働く女性の癒しの場所の必要性を感じます。時代を表していますね。

さて小石川という場所は、住宅地ではありますが、表通りの春日通りを1本入ったところでも 印刷所・製本所の多い地域でした。しかし、長引く出版不況でそういう会社も少しずつ減り、周辺の出版社もIT関連企業との合併などで新たな道を探っています。
一方、住宅環境としては小石川後楽園や東京大学付属植物園など、緑豊かな環境です。茗荷谷に向かう播磨坂の桜並木は、毎年近隣の多くの人の目を楽しませています。
そして、文京区の名の通り、小学校から中高、大学まで、かなりの数の学校施設が点在しています。女性がかりに結婚し、子供を産んだとすると、当然この地で長く暮らしていくために教育環境の良さが外せない要件になります。まずは働くために、子供は保育園に預けなくてはなりません。それをわかっているかのように、1-3階には保育園が設けられました。

「女性にとっては理想的な環境の小石川なのに女性向けの物件がまだまだ少ない」とRバンクの藤田将友社長。これからも、古いビルに新たな命を吹き込んでくれるのではないでしょうか。