180-4 「大きな門の家のリノベーション」 

2015年3月28日 at 6:57 PM

昨年11月より今年1月まで、都内の大きなお屋敷の離れの和室を、洋室のLDKに改修する工事を行いました。また、大谷石の塀と白御影石の門柱、そして老朽化した門扉を、地震対策のため、杉板型枠のコンクリート塀と電動式の両開きの門扉に改修しました。これまで車の出入の際、門扉の開閉に苦労されていたお客様でしたが、リモコンスイッチで簡単に大きな門扉が開閉できるようになりました。現場担当主任、柴田の報告です。
(今回のbefore写真はお客様の希望により掲載しておりません)
◆工事内容
①門扉新設
以前の大谷石の塀は、歴史を感じさせる大変立派な塀でしたが、風化等により 随分と劣化が進んでいました。また門扉(スチール製)も大きく、重厚で、石 柱に取り付けていた丁番の劣化が著しく、動かしている最中に転倒する危険が 出ていました。苦労したのは、既存大谷石の撤去です。お客様のお祖母様の話 では「1mぐらい埋まっているらしい」とのことでしたが、果たして現実のも のとなりました。現状地盤面から約1m30cm、掘り起こしました。そして苦 労したのはその既存門柱の生かし取りです。まるで、石の採掘所みたいにドリ ルで穴を等間隔に開け、楔を打ち込んでやっと割ることができました。
②和室からリビングダイニングへの変更
リニューアル以前は、畳が敷いてあり、壁も聚楽壁で、純和風な感じの居間で したが、今回は床をフローリングに替え、床暖房を全体に敷き詰めています。 壁は、改修前の聚楽のベージュ系からマジックコートのインテリア仕上げで色 を白に変えています。天井は、布クロスから和紙張りに。こちらも、ベージュ 系から白系に変わっています。また、キッチン側の壁、押入れを撤去すること で、キッチンとの隔たり感がなくなり、以前より、空間が広くなりました。
③キッチン改修
以前、増築工事をした時の軸組図を参考に梁の位置を想定して補強を考えてい たのですが、いざ、壁を壊してみたら、筋交いの位置が逆だったり、無いはず の梁が出てきたりして、構造補強に手間取りました。キッチンの天板は、当初、 構造柱が移設できないとの考えから2分割だったのですが、問題の構造の柱を 壁の中に移設することにより継ぎ目のない天板が可能になりました。問題は、 現場内に大きな天板を取り込めるかということです。この難題、意外とすぐに 解決しました。重いL型の一枚天板(2700*3400)を5人がかりでえんやこ ら。なんとか納まりました。
工事の時期が冬で、職人の寒さ対策に頭を悩ませていたところ、隣地のマン ションの一室を現場事務所として貸していただき、随分と助かりました。
皆様のお心使いに感謝しております。     (リニューアル部主任 柴田)

改修デザイン:高田事務所
工事日程:2014年11月~2015 年 1月
撮影:アック東京