214-3 神宮前の家

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

神宮前に佇む邸宅

 神宮前の静かな住宅街に計画された住宅であり、インテリアデザインの経験豊富な spinoff(スピンオフ)が全体監修と設計で参画する協働プロジェクトであった。2社で建て主とデザインや間取りについて打ち合わせを重ねることで、ご家族の生活のヴィジョンに輪郭を与えていった。
敷地は南北に細長く、北側が道路に面している。南側は空地に接していて日当たりも良いが、東西両脇には中層の集合住宅が敷地に迫るように建ち並んでいる。当初、建て主の希望では地上4層の建物であったが、プログラムを整理することで地下1層、地上3層の構成とし、斜線制限や日影規制をかわしながら、各階にゆったりとした天井の高さを確保した。
天井の高さを確保することの効果はいくつかあった。まず通風と間接光を含めた採光確保の助けとなっている。そしてプライバシーの確保である。各室の開口部の位置を、隣家の目線が気にならないよう自由に計画することが可能となった。 そして、垂直方向にのびやかな空間をしつらえることで、物理的な装飾と空間のプロポーションが一体となって、海外の邸宅のような住空間を実現させている。
吹き抜けとなった階段室では、職人の手による特注のアイアン手摺や、アートの置かれたニッチや照明が雰囲気を演出している。同時に、その吹き抜けが1階玄関ホールから3階のワンルームのLDK空間を一つの空間として緩やかに繋ぎ留めている。
3階キッチンに隣接してコートヤードのようなテラスを設けた。そこからさらに外部階段を登ると屋上テラスへとつながっている。その屋上テラスは、ご一家がバーベキューやパーティを楽しめ、都会の空を満喫できる空間である。

 (植原雄一)

構造:RC造 壁式構造
規模:地下1階、地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:spinoff(スピン・オフ) 、植原雄一建築設計事務所
担当:佐々木
竣工:2017年6月
撮影:yasuhiro takagi

2018年1月1日 at 8:23 AM