217-2 オトメイトビル+佐藤嘉晃アイディアファクトリ-㈱社長のメッセージ

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

ビルのサインとフォルムが洗練されたイメージを生み出す

周辺からよく見えるサインを設置したい」「上階にイベントホールをつくりたい」という、2つの命題を与えられた。幅4m・高さ25m・奥行27m・7階建の建築の上に、鋭角三角形平面の広告塔を設置。最高高さ29mである。
天空率を利用した道路斜線の緩和から生まれる鋭角三角形の広告塔。
ファサードに取りつけた2本の直通階段で成立する6階のホール。
建築の法規制から導き出した建築そのものが、サインとなることを考えた。
上昇感を強調した細長いプロポーションの建築は、制振ダンパーを設置することによって風・地震による揺れを低減している。
工事は、両側建物が近接する間口4.5m、奥行28mの敷地で行われた。周到な計画による重機の切り回し。作業工程の綿密かつ柔軟な組み立て。既存建物の地中障害による工事の中断を乗り越え、ほぼ工程通りに完了できたのは施工の皆さんの努力の賜物であろう。
(鈴木孝紀)
※弊社は、本体工事のみ行い、店舗内装工事は別会社様の工事となっています。
構造:S造
規模:地上6階
用途:店舗・事務所
設計・施工:ユニホー
設計協力:鈴木孝紀/鈴木孝紀建築設計事務所
施工協力:辰 担当:竹原
お引渡し:2017年12月
撮影:アック東京①③+編集部②④

 

 

 

「アイディアファクトリ-株式会社 佐藤嘉晃代表取締役社長」

 

アイディアファクトリー株式会社は、24年前の1994年10月に設立しております。現会長の桑名真吾も私佐藤も設立メンバーです。創業年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)さんからプレイステーションが発売され、ゲームメーカーとしてスタートした弊社は、翌年サードパーティに参入しました。
私は、映像業界を経てゲームソフトハウスに転職し、アイディアファクトリー設立に参加しました。ちょうどプレイステーション、セガサターンというファミコンに対しての次世代機が登場する前後であり、アニメ、映像業界経験者がゲーム業界で求められていた幸運なタイミングでした。

 弊社が乙女ゲームに参入したのは創業して11年目の2005年です。創業時からの弊社は桑名が陣頭指揮を執って、「スペクトラルフォース」を始めとした“ネバーランドシリーズ”という男性ユーザーを意識したファンタジー世界観のゲームを販売する事で成長してきました。

この路線は現在子会社の「株式会社コンパイルハート」に受け継がれています。乙女ゲームというジャンルは株式会社コーエー(現:コーエーテクモゲームス)さんが始められたもので、弊社は当時から、コーエーさんとゲーム流通の取引関係にありました。弊社が取り扱い商品を広げていこうという際、その事業を参考にさせていただいたことがきっかけとなっています。

 弊社と子会社の「デザインファクトリー株式会社」が最初に乙女ゲームを作った時には、先にお話した通り他に男性向けゲームを発売しておりましたのでお客様に明確にジャンルをご案内する必要がありました。
当初は「IF乙女いと♪」というブランド名で発売し、タイトルを複数重ねていく中で、乙女ゲーム新規メーカーとして様々な世界観を乙女ゲームに託していきました。ドラマチックなタイトルの数々は評判も良く、乙女ゲーム商品を独立したブランドとして運用していく方向に舵を切りました。2007年に晴れて「オトメイト」としてロゴなども改変し、イベント事業など現在につながるビジネスに取り組み始ました。音符デザインの現在のロゴになったのはその時からです。
オトメイトのロゴ

オトメイトのロゴ

 池袋は、通称ですが「乙女ロード」というアニメイトを始めとした女性向けゲーム関連ショップが集まっている名所として、近年存在感が高まっている土地となります。東池袋界隈にたくさんのお店が集まり、知っている人には聖地と化しています。乙女ゲームの商売をするには非常に理想的な場所と言えます。弊社もここに「オトメイトビル」を作った事で、さらに多くの人々に乙女ゲームの素晴らしさを知っていただき、手に取っていただく事につなげたいと思っております。

「乙女ゲーム」業界の発展も、そもそも日本のゲーム、アニメの隆盛がある中で存在できているものと考えています。弊社は「オトメイト」というブランドでタイトルを発表し、その中で「薄桜鬼」を始めとした多くのゲームタイトルの世界観、ストーリー、キャラクターがお客様に愛される存在となり、会社を続けてこられました。北米や欧州など海外でも乙女ゲームを販売しておりますが、世界での乙女ゲームマーケットはまだ成長途上にあります。

乙女ゲームをテーマにしたビルが誕生できたのも、日本の、池袋ならではの事と考えています。日本のユーザーだけでなく、オリンピックもあることですし、今後は世界中の乙女ゲームユーザーが池袋「オトメイトビル」に遊びに来たいと思っていただけるような施設にしたいと考えています。そのために「オトメイトビル」での独自の催しをこれから企画・実現してまいります。
夢見るゲームの楽しさ素晴らしさは、もっともっと多くの人々に広げられるはずです。少なくとも弊社はそこに先頭を切って進んで参りたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2018年5月21日 at 12:47 AM