235-2 元麻布の家 K邸

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

落ち着いた採光とインテリアで ラグジュアリーな空間を生み出す

以前、別荘の設計を手がけさせていただいたK様から、今回はご自宅の設計を依頼された。
敷地は閑静な住宅街の角地に位置しており、西側と南側の道路に面した2方向に大きく開口部を設けて、それぞれ向かい側のグリーンが視線に入ってくるように、プライバシーと採光の両立をめざした。
特に桜の借景を臨める西側の2階に南北に長いリビング・ダイニングを設け、深い軒、奥行き1.2mのテラスを通して光をふんだんに取り込みながら視線を遮る工夫を施している。

海外からの留学生をホームステイさせるなど、外国人の方との交流も多いご夫妻は、リビング・ダイニングでのおもてなしの機会が多く、キッチンの打ち合わせには時間をかけた。アイランド型で回遊性を持たせ、大容量の壁面収納は日常使いのものをカウンターのすぐ背後に、ゲスト用のものは奥に収納場所を決め、家電は使うときに引き出し、使い終わったら収納するようにしたり、キッチン脇にウォークスルーパントリーを設けたりするなど、食事の準備の動線を配慮しつつ、使用しないときは家具のような佇まいを生み出している。

全館空調を採用してご高齢の家族にもヒートショックがないよう快適性を維持している。そのためオープンな階段室になっているが、中に金属メッシュを挟み込んだガラスで囲い、紗をかけたような仕切りが東からの強い光をやわらげている。
室内は、リネンのシェードを始め、グレージュを基調に都会的なおちついたコーディネートでまとめ、イタリア製のソファや特注のダイニングテーブルがさらに上質な空間をつくりだしている。

ご主人が茶道を嗜まれるため、1階北側の和室は、床の間を設け、炉を切り、茶室としても使用できる。お茶会を開かれたり、海外からのお客様のゲストルームとしても利用されている。
また書斎は、葉巻を嗜まれるご主人のため唯一閉じた空間となっており、声楽を楽しまれて音楽も聴かれるため、壁には吸音材を入れている。

横堀健一氏・コマタトモコ氏 談

所在地:港区
構造:RC造
規模:地下1階、地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:横堀健一・コマタトモコ/横堀建築設計事務所
施工担当:堤
竣工:2017年5月
撮影:ナカサアンドパートナーズ
2019年10月10日 at 1:38 PM