153-3 高井戸の家_M邸

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

震災を契機に耐震性の高いRC造に建替えた2世代住宅

 

典型的な木造住宅からの建て替えである。3.11の東日本大震災で住宅の基礎部分に亀裂が入ったことから建築主が建て替えを決意されたとのことである。耐震性の高い住宅を模索し、RCの壁構造の工法が最適であるとの結論を導き出し、当事務所を訪問され設計がスタートした。
奥行きのある敷地に対し道路側から建物をセットバックし、駐車スペースを兼ね備えたゆったりとしたアプローチ空間を確保し、奥側は適度なサイズのプライベートコートを設けている。台形状の変形した敷地に対して壁面をずらしながら組み合わせ、ずれた壁面の隙間から光を取り入れ、敷地の特性を活かしたプランとすることで有効活用を試みている。壁面を斜めに切り取りその隙間に大きなガラスを設けたファサードデザインは一見無表情に感じるコンクリート打ち放しに対し有機的な表情を付加し、大きなガラスに映しこまれた周辺の緑とコンクリートの素朴な素材とが溶け込み、シンプルでありながら豊かな住環境を創り込むことを目指している。
インテリアは建築主が暮らしの中から彩りを加え自分色に染め上げてくれたことを願って白を基調とし黒をアクセントに入れたシンプルなデザインとした。この建物は台形の敷地を記憶として強く表現し建築主にとってのメモリアルなものとしての意図が込められている。

 (中村 晃氏 寄稿)

 結婚を契機に建て替えを決意していたが、震災が起き、さらに耐震性が高いものでなくてはという思いが強くなった。何社もハウスメーカーを訪れては、期待以上のものが出来そうにないと感じたが、中村さんのデザインと辰のチームワークを得て、やはり日本の建築業界はもっと注文住宅が広まる方がいいと思った。いろいろな選択に納得し、若い現場監督も一所懸命よくやってくれたと思っている。これから実際に住んでみて、植栽などを自分の好みで作っていきたい。

(建て主M様 談)

2013年4月16日 at 10:01 PM