134-3 六本木ヒルズ T 邸 リノベーション

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造:

ニューヨークスタイルのマンション全面リフォーム

六本木ヒルズ高層棟の 1 室で、ゲストハウスを兼ねた、オフィスのデザイン・リフォームを施工しました。
115 ㎡のこの物件は、以前賃貸で暮らしていた六本木ヒルズを気に入って、オーナーが購入した物件です。もともと東京タワーも望める高層階からの景色や、六本木という都心のもてなし空間としての良さを気に入られていたオーナーですが、今回は「スタイリッシュで本物志向の空間を追求したい」とのご要望です。
設計を担当されたのは、カガミ建築計画の代表、各務謙司氏です。各務氏は、早稲田大学大学院卒業後、米国ハーバード大学大学院に留学し、ニューヨークの超高級住宅設計事務所 Cicognani Kalla Architects(CKA)にて約 2 年間修行されました。CKA は都心のマ
ンションリフォームと郊外の新築別荘の設計を中心に行っている、アメリカのセレブリティにはよく知られた設計事務所だそうです。
「ニューヨークでは、新築のマンションに住むより、古いマンションをリフォーム・リノベーションして住むことの方が、尊ばれる文化がありました。特にプレ・ウォーと呼ばれる戦前に建てられたマンション・コンドミニアムを買って、自分たち好みにリフォームされた物件に住むことは、誰もの憧れです」と各務さん。
1996 年帰国後は、デザイン・リフォーム、マンション・リノベーションに特化した建築設計を行っています。

<T邸リノベーション概要>

以前の2LDKの間取りを、約 50 ㎡(30 畳)の大型LDと書斎と仕事場を兼ねた小部屋、それに寝室へと変えています。
キッチンの位置と洗面・浴室の位置を交換し、寝室からの利便性を向上しています。リビングダイニングと書斎の間仕切りは、特注のスチール製サッシを使い、インダストリアル(工業的)な雰囲気を作り出しています。それぞれリビングに面したミニバーとキッチンは建具を一体で作り、閉じたときは大きなパネルに見えるようにデザインしました。リノベーションの建築工事だけでなく、家具やカーテンブラインド類のコーディネート、そしてアート調度品のセレクションもカガミ建築計画が行いま した。

<六本木ヒルズについて>

「既存の図面については、設備図面なども管理会社が一括管理しています。一方、工事に関しては、資材の搬出搬入口なども別で工事の時間帯や養生について取り決めがあり、居住者への並々ならぬ配慮が感じられました」と各務さん。六本木ヒルズは、都市ガスによる自家発電を行っており、3 月 11 日の震災時にも停電せず、逆に東電に売電していました。一瞬でも停電したら問題となる金融関係の外資企業などがこぞって入居した理由は、そんなところにもあるようです。

 

Before
メインルームは壁の凹凸が多く、また折り上げ天井も特徴的で家具の配置に困るレイアウトだった。壁の撤去でワンルームへ。

 

after

ダイニングエリアは、灰色の珪藻土を塗った壁が空間を色付け、中央のリビングエリアは、書斎との間のスチールサッシが空間を特徴付けている。カッシーナのダイニングテーブルとチェア、アルフレックスのソファ、ミノッティのサイドテーブルと、高級輸入家具を採用している。
(写真はカガミ建築計画、 編集部)

①書斎の家具は特注。鋼製サッシの手前には木製ブラインドが収まっている

②重厚な鋼製サッシを通して、テラスも取り込まれたような一体感が生まれ、大人の空間を演出している

③壁のアートは正面の壁の 2 枚が中込靖成氏の作品

南面中央の壁のコラージュ作品は仲田智氏

⑤キッチン&ミニバーの建具は 4 枚扉の一体型で、閉めると 1 枚の壁のようになる

⑥ミーレ社の洗濯乾燥機を組み込んだ洗面カウンターとバスルーム

⑦カッシーナのダイニングテーブルとチェア、アルフレックスのソファ、ミノッティのサイドテーブルと、高級輸入家具を採用している

⑧エントランス。ワンルームにしたことで、正面の開口部までの視線がとどく

 

 

 

2013年3月28日 at 12:00 PM