130-1 駒沢の家 

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

「サスティナビリティ(持続可能性)を追求した家」

住環境、もしくは住宅作りに、今求められている姿勢は何だろうか。それは、経済的豊かさを追求するあまり、喪失してしまった自然環境や地域文化の再興、資源エネルギーの低減といった課題を克服し、人々の交流や生活の場を形成実現する方策を提示することではないだろうか。
それは、ユーザーおよび近隣の人々、街並み、地域環境および文化相互の関連性と秩序を維持し、持続可能な住環境を構築する具体的な、経年変化に耐え得る手法や要素を見つけ出すことでもある。この住宅地周辺もかつては、閑静な街並みであったが、現在は敷地が細分化され、素材感も緑も落ち着きもない、典型的な密集住宅地となっている。そこで、このご家族は、この地域で減り続けている空地を最大限残す意味で、新築住宅を集約的形態とし、庭を囲う形で、旧住宅と呼応する配置を選択された。

外観は焼物の質感漂う無彩色の炻器質タイルを貼り、日射軽減の役割も担う深い軒と合わせ、躯体保護を図り、さらにRC 打ち放しの塀、シマトネリコのコーナーツリーといった沿道外構と合わせ、モダンな素材感のある、落ち着いている
が、躍動感のある景観を作り出している。
このように理解と志のある施主が増えていけば、住環境およびその景観の永続性は保たれていくはずである。
内部も、間取りの可変性、幅1 m 以上の廊下・階段、ALL引き戸、気配を感じさせる間仕切り構成、左官等の調湿建材、採風と通風、LED、太陽光発電対応等の手法を用い、高齢化対応や省エネ・健康快適性といった経年変化に耐えられる物づくりの思想を基本としている。

(現代計画研究所 川上 統氏 寄稿)

世田谷区
構造:RC 造
規模:地上 2 階
設計:現代計画研究所
施工担当:村山
竣工:2010 年 11 月
撮影:アック東京

 

 

 

2013年3月25日 at 4:00 PM