121-1 AK-3

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

 

撮影:奥村康人/NEWS

多彩な動線で建物の個性を演出するテナントビル

目黒川沿いの住宅街と店舗が混在する地域に建つ、テナントビルである。
北側前面道路に向けたファサードは地下1階から 1,2 階は店舗を想定したオープンなつくり。3.4 階は計画当初から写真スタジオが利用することが決定しており、壁面を多くしている。立面構成としては、その用途に応じた表現を素直におこなっている。 建物南側には工事時期を同じくして、小さな劇場が建つことになっており、斜線制限を受けたその建物がどこまでボリュームとして本建物を遮るかを計算しながら、開口部を設計している。
施主の「画一的な四角い箱でない、中目黒の街に合った個性的な建物を」という要望を受け、それぞれの店舗空間に個性が出るように日影規制をさまざまなパターンで検討しながら、作業を進めた。特に店舗の導入部である動線計画については、様々な屋外階段を設け階段を昇り降りする行為自体が外部から可視化されるように計画しており、中目黒の「縦路地」となるようなイメージを創出している。地下 1階店舗へは、建物前面のドライエリア内の階段を下りて、また 2,3,4階へは、建物右手の鉄骨外階段や EV でアクセスする。3,4 階の写真スタジオの開口部の設定については、計画段階から写真家の要望を取り入れて、各部位の位置、寸法などを模型でスタディしながら決定している。
テナントビルの計画にあたり、特に配慮すべきは設備計画である。建物東側に小さな設備用のバルコニーを設け、各設備配管、機器類を設置できるようにしている。テナントの工事業者がどのような工事を行なうかを用途毎に想定し、極力融通が利くつくりとすることで、建物の運営・管理上も柔軟な対応が可能になる。
専有面積、工事費、設備計画と意匠とのせめぎ合いは常に総合的に判断すべき事柄である。このビルディングが完成後も変化しつづける楽しさを期待している。またビル本体と 3,4 階の内装工事を担当いただいた弘中所長に感謝したい。

          (勝岳史、佐藤陽治)

所在地:目黒区
構造:RC造
規模:地下1階 地上4階+PH
用途:店舗・写真スタジオ
設計:
施工担当:弘中
竣工:2010年2月
撮影:奥村康人/NEWS

2013年3月16日 at 4:00 PM