115-2 集合住宅SK

用途: 竣工年月: 場所: 構造: 規模:

 

区分所有の分筆線に合わせて、2棟構成にした賃貸集合住宅

三軒茶屋の駅から徒歩10分という閑静な住宅街。土地を相続されたご兄弟が、賃貸集合住宅に建替えるというプロジェクトである。オーナーからは「分筆線に合わせて、正確に区分された2棟構成の集合住宅を」という条件が与えられた。それぞれ最上階をオーナー邸とし、下層を賃貸12室(うち1室はオーナー利用)としたプランで応え、2棟の繋ぎ部分を構造エキスパンションジョイントにして共用の階段・アクセス通路とした。
周辺は細い街路が多く、近隣に配慮し、下層階はコンクリートの閉じた空間とし、最上階のオーナー邸をガラス壁面の開放的な空間とした。2棟を繋ぐグレーチングの通路は、トップライトからの光で1階エントランスまで明るい。この繋ぎの空間は、家族の固有の領域を維持しながら、2件のオーナーと店子の新しい関係を創出する空間でもある。
これまで駅から遠く、集合住宅のエリアではなかった都心の住宅街でも、今後、このようにオーナーが相続により、自宅を借家付きの集合住宅にするという小さな開発が増えると予想される。その中では、それまでの戸建住宅以上に、安定した新しい地域社会を再生・維持させる機会が求められていくことだろう。
広々とした屋上庭園は都心であることを忘れさせてくれる伸びやかな空間となっている。

(北山恒氏談)

所在地:世田谷区
構造:RC 造
規模:地下 1 階、地上 3 階
用途:共同住宅
設計:北山恒 +architecture WORKSHOP
構造設計:構造計画プラスワン
設備設計:創設備設計事務所
弊社施工担当:高島、中川、常田
竣工:2009 年 7 月
撮影:アック東京

 

2013年3月10日 at 2:00 PM