75-1 O-HOUSE

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

もてなしの心を大切にしたゆとりの邸宅

 

古くからの別荘地として山の上に位置するこの敷地は、プライベートを十分に堪能する場所として建て主が見つけられた自然豊かな場所である。二区画分のゆとりある傾斜地に対し、周辺の魅力を最大限に生かしながらも共存しあえる設計を心がけた。

地下1階部分のエントランスには、友人らが大勢訪れることを想定し、ゆとりを持った駐車スペースを設けている。道路に面する外観は、立派な外壁を設けて関係を遮断するのではなく、建物自体が周辺に対して静かに閉じている形とした。これにより、通常の住宅にはない「美術館」のような外観となっているが、コンクリート壁面に杉の特殊型枠を採用し、テクスチャーを与えることで、ただの巨大な塊ではない、ヒューマンな仕上げとなった。
地下1階はオーディオ・プレイルームとした。大型スクリーンとプロジェクターを備えた映画館並のスペースとなっている。1階は家族の居住スペース、2階にはゲスト用のパーティーリビング、囲炉裏や展望バスルームを備えた浴室棟を配し、この2つの棟を挟んで前面に海が望める屋上テラスとなっている。エレベーターは外付けでガラス張りとなっており、別視界からの展望を楽しむことも可能とした。2階部分の鉄骨造のゲスト棟と浴室棟は、コンクリート造の地下1階・1階部分と対照的に、黒い巨大なオブジェが外の豊かな景色に向かって飛翔しているイメージとなっている。
ゆとりある老後を視野に入れ、家族や知人をもてなす時間を大切に過ごしたい、という真の豊かさを熟知した建て主の住まい方がここに実現されることであろう。

(芦原太郎氏談)

所在地:静岡県
用途:専用住宅
構造:RC造+S造
規模:地下1階、地上2階
設計:芦原太郎/芦原太郎建築事務所
竣工:2006年5月
撮影:新良太

 

 

2013年1月28日 at 12:00 PM