66-2 三鷹N邸

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

玉川上水の家

三鷹・玉川上水脇に完成したN邸は、建坪8坪、延24坪の狭小住宅である。道路拡幅のために残った敷地は僅かに16坪。建ぺい50%、容積100%、北より5Mの高さから高度斜線がかかる。上水の緑と通勤の利便性を選んだ施主だったが、家族4人のための快適なスペースがこの狭さで確保できるだろうかと設計側は悩んだ。小さくても快適な家とは…。まず思いついたことはスポーツカーのような家である。コンパクトで性能よく、見た目も格好よい。それでいて、堂々とした家」をつくることである。階段を外部にして容積・建ぺいからはずし、室内をエレベーターのみで上下する。究極のバリアフリー住宅である。空地を北にとり、南に大きく向いた家とする。人目が気にならない地下にサンクンガーデンを設け、全開口サッシで開放的に使う。敷地一杯に建つため防犯上から、塀のような堅牢な左官壁で全体を取り囲む。2階を鉄骨柱で浮かべ1階に開放性を出す。2階のファミリースペースを乳白の再生ガラスで覆い、開放的で明るい空間を作り出す。などなど狭さ克服のためのいろいろな工夫を凝らすことになった。施工も自ずから難易度の高いものとなったが、施工力で完成度の高い建物ができ感謝している。 なかなか難しい家ではあるが、これから住まわれるNさんに快適に乗りこなしていただきたいと願う。

                    (薩田英男)

所在地:三鷹市
構造:RC造
規模:地上2階、地下1階
用途:専用住宅
設計:薩田英男/薩田建築スタジオ

 

2013年1月19日 at 5:51 PM