64-2 松原DUPLEX (結びの家 S邸)

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

「結び」の領域で1つにつながる重層2軒長屋

敷地は世田谷・松原の閑静な住宅街にあります。しかし前面道路が甲州街道からの抜け道になっていて、交通量が非常に多く、しかも交差点になっていて、ぎりぎりに左折する自動車の接触・衝突の脅威にさらされています。従って構造はRCでいわゆる「壁床ラーメン」とし、交通量の多い東側道路側に壁面を集中させ、南北方向が開放されるようにしました。積み重ねられた2つの住戸は完全に独立しているのですが、1階住戸の吹抜が2,3階メゾネット住戸の2階部分に割り込んでいて、将来この部分に階段をつくれば、2つの住戸が一体化するようになっています。
この建築の特色のひとつは内部のような外部のような曖昧な「中間領域」にあります。一つは1階の吹抜部分の「土間」で、オレンジ色の大きな引戸を開けると道路に直接つながるようになっています。両側に居室のある「通り庭」のような、バイクだって収容できる空間です。もう一つは北側2,3階部分にある「立体縁側」と呼んでいる空間です。ここはサッシを二重にし外側に木ルーバーの皮膜を設けて、温度や視線をコントロールしています。その「中間領域」の中に階段とバスルームがセットされています。

(木下道郎)

所在地:世田谷区
構造:RC造
規模:地上3階
用途:専用住宅
設計:木下道郎/ワークショップ
担当:若井
竣工:2005年6月
撮影:斎部功

2013年1月17日 at 3:36 PM