171-2 M5 (Tümpel Heim)

隣地の植栽を活かした、店舗・賃貸併用住宅

敷地は桜新町の駅近くの住宅街。隣地には市民に公開された緑地があるが、実は準工業地域である。準工業地域における将来的な環境変化の読み込みというのは結構難しい。街は大きなボリュームなものに建て替わったり、小分けされた敷地の分譲で、二次市場があるのかというくらいの小さな家が並んだりする可能性がある。今回は角地に2つの敷地をまとめて購入され、ある程度のボリュームを確保、地耐力工事を行い、資産運用に耐えられるRC造の堅牢な建物が建つこととなった。
建築としては4方向からの斜線規制、すなわち道路+日影+高度斜線規制をクリアする難しさがあったが、丁寧な読み込みは、狭小住宅の実績を積んだからこそできる部分があると思う。1階は店舗(薬局)、2階に賃貸住戸が2戸、最上階のオーナー邸には専用アクセスを確保している。リーシングなど将来的なボリュームについて、建て主のご両親の思いを受け止め、オーナーの住まいに対するモチベーションが保てるよう、のびやかな吹き抜け、Rの階段と家具など細部にわたっていろんな工夫を施している。

     (内海智行氏 談)

所在地:世田谷区
構造:RC造
規模:地上4階
用途:店舗、賃貸住宅、専用住宅
設計・監理:内海智行/ミリグラムスタジオ
施工担当:奥村
竣工:2014年4月
撮影:①~④ミリグラムスタジオ  ⑤編集部

2014年6月16日 at 3:05 PM