172-2 SAKAMURA HOUSE (綾瀬Sビル)

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

駅前立地の難点をカバーし、景観にも配慮したテナントビル

 

JR綾瀬駅の南西側、高架線の下の改札口を出たところに立つ、1,2階が店舗、3~5階が総戸数12戸の賃貸住宅の複合ビルである。周囲は小さな飲食店などが立ち並び、少し雑然とした街並みではある。父の土地を譲り受けたオーナーが知人を介して、横浜を拠点とする「みかんぐみ」の活動を知り、綾瀬駅周辺の景観に寄与したいと今回の設計を依頼された。

 もともと2棟の鉄骨テナントビルのあった、変形6角形の細長い敷地は、高さだけ追及していくと道路斜線で切られた不自然な形の建物になりかねないが、余裕を残しながら階高3.3mを確保して、空間の充実を図ることにした。RC壁構造の住戸は変形で20.7㎡から32.44㎡のそれぞれ異なる形のワンルームとなっている。
1,2階の店舗の開口部は2層分を貫き、駅前高架下に向けて開かれている。壁柱も少なくしてテナントもワンフロア2店舗が入居可能となっている。
賃貸住宅の入口は、駅前を外して東側に寄せて、EVで1フロア4戸の住宅へアクセスする。各2戸ずつにレベル差を設け、折り返し階段の勾配に差をつけて、EVで着床しない方の住戸に配慮している。隣り合う住戸と分け合う形で奥に収めたバルコニーは、外部からの視線を外し、開口部も大きくはとらず、水回りの部屋を入れ子のように西側に集めて室内に直射光が入らないようにしている。
水回りの上には、ロフトがあり、収納やベッドルームなど、入居者に自由な使い方をしてもらえればと考えている。
壁の仕上げは、界壁側をコンクリート打ち放しと、外壁側を木繊セメント板にした。調湿性、吸音性があり、反響も抑えてくれる。

(みかんぐみ 担当者談)

所在地:足立区
構造:壁式RC造
規模:地上5階
用途:店舗・共同住宅
設計・監理:みかんぐみ
運営:タカギプランニングオフィス
施工担当:熊井
竣工:2013年12月
撮影:アック東京

2014年7月16日 at 10:45 AM