205-2 八芳マンション

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

シンプルでゆとりのあるマンション

 スカイツリーの足元、所有する築30年と20年のマンションの1階を合わせて、自社の工場として使っていたオーナーが、ご商売を閉じるにあたり、新しいマンションを建てることになった。
前面には、7階建てのマンションも建っているが、今後都心のマンションは供給過剰になることも予想され、息子さんの代に問題を残さない計画を提案。ワンルームマンションは避けて、余裕をもって3階建ての、入居者に長く住んでもらえる質の良いものを作るよう心掛けた。
シンプルでメンテナンスもあまり費用が発生しないものを希望されたが、その条件に合うコンクリート打ち放しはあまりお好きではないという。結局、外壁は打ち放しにルーバーを設け、共用部もなるべく打ち放しにして、各部屋には一面だけ壁を残すことにした。床は、以前ご自宅を施工したゼネコンから、竹のフローリング材を安くゆずるという申し出があり、採用。普通のマンションにはない、味わいを出している。
自分が設計すると、いつも広めになってしまう共用廊下には、トランクルームを設け、北側に大きく開口を取っている。子供の声が聞こえるのはいいことだ。当初、1階のテナントに幼稚園が入る予定だったため、裏の公園にも出入り口を設けることを行政に折衝、認められたが、諸事情で入居は取りやめとなった。だが、今後同様の施設利用には有効なプランだと思う。

(太田耕司氏 談)

構造:RC造
規模:地上3階
用途:共同住宅
設計・監理:太田耕司/K・O総合計画事務所
施工担当:郷 富安
撮影:千葉顕弥

2017年4月11日 at 1:58 AM