253-4 「ZENグループ新入社員研修」ZEN 伊豆山研修センター

毎年恒例のZENグループ全体の新入社員研修が、今年も伊豆山研修センターで行われました。

昨年に続き、新型コロナウィルス感染予防を意識して、通常3週間の研修期間を2週間に縮小し、マスク装着の上、作務(さむ)を中心に野外での労務研修を行いました。
「研修生たちを見ていると、清掃よりも、丸太で階段を作ったり、造園を作ったりと、自分たちでモノを作る作業の方がモチベーションが上がるみ

たいですね。自分たちがやったことが日に日に見えてくるので」と研修を案内してくださった㈱ユニホー管理本部の目黒修平氏。
「研修期間中は各自の自主性に任せています。リーダー選出時も初日に『やりたい人!』と呼びかけたら、男女問わず自主的に手を挙げてくれる子が多かったですね。入社後も各々の場で活躍できる逸材が多いのではないですか。数年後が楽しみです」と感心されていました。

11人構成の4つの班に配属されて、グループ他社の新人たちと協力しながら与えられたミッションに取り組んだ辰の6人の新人たちに感想を聞きました。

A班:岸崎将大

1週目は全体リーダー、2週目はサブリーダーをやらせてもらった。
リーダーという経験は初めてで、初対面の皆をまとめられるかとても不安だったが、皆とても真面目で、指示を出したらその通りに動いてくれた。おかげで、リーダーという役職をとても楽しんで務めることが出来た。最後には、皆ととても仲良く終わることが出来たので最高の研修だった。

 

A班:柴道明花

班のリーダーをやらせてもらい、工程通り完成できるように時間管理をしたり、役割分担をしながら作業をしたため、周りを見て状況判断をしなければならず、身をもって管理することの難しさを体験できた。また、お客様視点になって考えることや、どうしたら作業効率良くできるかなど、これから仕事をしていく上で必要な思考回路を学べたので今後に活かしたい。有意義な研修ができて良かった。

B班:土屋祐一郎

B班では、メンテナンス用のハンドホール付近やそこに続くまでの道のりを埋め戻す作業を中心に行った。作業を始めた頃は、ひたすら土を窪みに埋めていくといった単純作業でつまらない作業なのではと予想していたが、利用する人のことを考えると、「凸凹して歩きにくくないか」「傾いていないか」等を意識するようになり、作業の質も丁寧になっていったように思う。これらの経験から、これから施工管理を学んでいく上でとても大事な要素に気付けたのではないかと感じた。

 

C班:野木玲央菜

C班は阿主南寺周辺の植栽や清掃作業を行った。私たちの班は、他班に比べ、少人数に分かれて作業することが多かった。そのため各場所の進捗状況を把握するのが難しかったが、全員で進捗状況の共有を意識的に行ったことにより、順調に作業を進めていくことが出来た。指導員の方の「完成をどこにするかはお客様の目線になって考えればわかる」という言葉が忘れられない。

 

B班:大塚陽菜

今回の研修でチームワークの大切さを学んだ。私は班のリーダーを務めるからには業務や指示を全て1人で行おうとしていた。しかし班員が意見を出してくれたり、各々行動している姿を見て、頼る大切さも学ぶことができた。また積極的にコミュニケーションを取ることで班員の良さを引き出して、チーム全体として向上することができたと思う。研修で学んだ事を忘れずに日々学び、成長し続けたい!

 

D班:矢沢茜美

一面芝生の傾斜面。シャベルで地面を掘り起こし、丸太を設置。土で固定し計51段の丸太階段を作った。最初はミスも多く2週間で完成できるか不安だった。何より大変だったのは、丸太と地面の隙間を土で埋める作業だ。終わりが見えず、何度も挫けそうになった。しかし、グループで励まし合うことで目標を達成することが出来た。最後まで笑顔の絶えないD班で活動でき、貴重な経験となった。

 

252-4 「2020年度 法政大学建築学科卒業設計有志展」に協賛

2021年2月 17日(水)・18日(木) 於:アーツ千代田3331

今年も「法政大学建築学科卒業設計有志展」に協賛させていただきました。学生さん主体の有志展という特性を活かし、学外から著名建築家の先生をお招きして意欲あふれる展示が繰り広げられました。
会場の、「アーツ千代田3331」は、旧錬成中学校に作られた複合施設です。カフェや校庭に開かれたデッキなど、居心地のいいコミュニティスペースが設けられています。4回目となる今年はコロナ禍の影響もありますが「オフライン」で開催することに価値が生まれるとの考えから、昨年以上に感染拡大防止について、細かい気配りをされていました。初日の17日、各先生による審査会風景をのぞかせていただきました。
出展は20作品、6人の先生が個別に巡回、(発表3分、講評3分)休憩をはさみながら、全ての学生に審査を行い、その後上位10名ほどに絞って全体講評会で討議、各賞が決定されました。

優秀賞
◆宮澤哲平 「Urban Village Building”S”
~働き開きによる新しい共同体の構想~」
◆瀬谷祐人 「赫 文化的民家群風景の再編」
◆石井冴  「まちを継ぐ~郊外住宅を境界から再考する~」
◆長岡杏佳 「儚きものからの再編~二畳半の空間のありかた」
各先生の個人賞
◆山道拓人賞 廣瀬萌音
◆中川エリカ賞 田伏莉子
◆谷尻誠賞 葛城まおり
◆髙橋一平賞 関根康成
◆手塚貴晴賞 高木夏奈子
◆内藤廣賞 田中麗子

※写真撮影のときのみ、マスクを外していただきました。会場では入場人数制限、換気、非接触型体温計測定、消毒液設置、マスク着用など、徹底した感染症対策をとられていました。

右から内藤廣氏、手塚貴晴氏、山道拓人氏、谷尻誠氏、髙橋一平氏、中川エリカ氏。「大変革の時代が訪れている」「もっとびっくりさせてくれ」「街のサンプリングだけでなく時間の設計も」「今後も反対意見にどう向き合うか考え続けてほしい」「精度の高い環境リサーチに対し建物にもっと論理を」「今、理解できないことも心に留めておけばいつかわかる」という先生方の講評が心に残りました。

講評を終えて集合写真

 

251-4 「2020 社内イノベーション大会」開催 

「2020 社内イノベーション大会」開催  2020年12月5日(土) 於 渋谷商工会館

恒例の「社内イノベーション発表会」が実施されました。「全社員の創意工夫で、より良い会社を目指そう」と社員がプレゼンテーションを行うものです。今年は形式を変え、A~Hまで、3~4人x15チ―ム編成で競うことになりました。
各チームの発表は5分を持ち時間とし、次の4項目について審査員が10点満点で採点します。
①実現性、具体性、リアリティ
②独創性、オリジナリティ、画期的
③チームワーク、プレゼンテーション
④情熱、向上心、改革的
また各チームも1票を持ち票として自分のチーム以外に投票、一番票を集めたチームに20点、2位に10点が加点されます。
審査の上、次のような結果となりました。
◆1位 (賞金¥80,000) 「T+SHIN」
Hチーム(村山・川崎・堤・村上)
◆2位 (同 ¥40,000) 「辰ブランドのイメージ戦略」
Eチーム (鷲尾・石井秀・高沢・田中)
◆3位 (同 ¥20,000) 「SHIN , GET  UP  !!!!」
Dチーム(村田・肥田・幾原・伊藤)
◆参加賞 (¥10,000)   上記以外のチーム

 

「講評」  吉田健司 ㈱辰監査役   ㈱ ZEN ホールディングス取締役監査等委員 ㈱ビット89代表取締役

1位のHチームは、つかみのうまいプレゼンテーションが見事だった。一個人である社員の夢と会社との関わりをイメージでつなげたバランスの取れた発表だった。全体的にインスタグラムやスマホのアプリなどを利用した提案が多く、今の時代が多彩な発表の場を持っていることを改めて感じさせてくれるものだった。
大学の経営学部で組織論を教えていた経験で言えば、企業の活性化は、トップのリーダーシップも大事だが、自分の会社の問題、例えば「研修体制を見直したらどうか」ということが率直に言い合える組織風土が育っていることも重要だ。今回の発表は会社がもっと伸びていくというイメージが掴めた機会だった。次回も今年以上に夢の持てるアイディアを期待している。

250-4 「千駄ヶ谷駅前公衆便所新築工事について」 報告:㈱辰会長 森村和男

今月号でご紹介した「千駄ヶ谷駅前公衆便所新築工事」で久しぶりに現場監督の一人として工事に臨んだ前社長森村和男会長から工事の感想を報告させていただきます。

2020年、予定されていた東京オリンピック・パラリンピックに向けた渋谷区発注の工事入札が2月7日に行われた。入札に先駆けた概算では、7月完成という工程に対し、こちらの予定は1カ月以上余分にかかる計算である。金額的にも厳しかった。更に6月からは競技場周辺の道路規制が予定されている。その時点で社内に適当な現場監督がいないという事もあり、受注に反対の意見も少なからずあった。
しかし私は、久しぶりにコンクリート造の大胆なデザインの建物の施工を前に、密かに可能な工程表、予算の想定をしており、否定的発言が出尽くした後、「うちの理念は『情熱・挑戦・進化』、誰もやらない仕事に挑戦しなければ存在価値はない」と若手を付ける条件で、自分が現場をやると宣言した。翌日入札が行われ、懸念事項が多いことで他2社は辞退し、当社が落札した。現場代理人はグループ長鯨津、係員は私と鍋島という3人体制。肩書の入っていない名刺を注文して本社を後に現場に赴いた。

工事開始後、いくつかの難関に遭遇する。
・更地が条件であったにも係らず、隣接する駐輪施設の廃止が未終了で契約から約1か月近く工程に大きな影響となる。
・敷地は大江戸線の国立競技場駅出入口から10cmという立地。第三者の安全を優先した仮囲い、遣り方が求められた。
・コロナ渦で監理者との打ち合わせはリモートが常態化。意思疎通が不足し衝突する場面も多々起きる。お互い「より良いものを作る」という「情熱」の塊から真剣勝負だった。
一方、新型コロナウイルスの感染は世界に拡大。3月30日には正式に東京オリンピック・パラリンピックが2021年夏に延期されることが決まった。役所から「延期なので工期が延びてもいいですよ」の暗示。それまで、何が何でも「やる」と言っていた現場の空気が一変した。躯体工事までの順調さとは打って変わり、益々仕様が決まらない。流れを食い止めるべく打ち合わせは更にヒートアップした。

・7月上旬、急に役所の責任者から、「オープンセレモニーを7月24日に行うことになりましたのでまとめて下さい」と連絡が。あと1か月は必要な工事を9日でやらねばならない。押し問答の末何とか目処がついた頃、今度は「コロナを考慮して1カ月延期してください」との通知。正直力が抜けていったが、現場に公表すれば必ず志気が下がると考え、予定は曲げなかった。

・いよいよ8月22日、竣工式典を迎える。名簿を前日に確認して愕然とする。当社社長のみ「㈱辰代表」との記載だけで名前もない。テープカットも挨拶も予定になく且つ末席であった。これには怒りをこえて失望した。施工会社は「棟梁」であり、本来は主役である。すぐに抗議するも大きな変更はなかった。挫折の中、契約上は「対等な立場で」となっていても、発注者は絶対で、設計者が上位であり、施工者は蔑まされている現実を知る。このような状況が続く限り建設業界の発展は先細り、魅力の無い産業となってしまう。建設業協会を巻き込んだ活動が必要であると痛感した。
今回、現場復帰の目的でもあった、本社の課題、現場の課題、ZENとしての課題など20点以上の改善点を発掘したが、最後に遭遇した「業界としての課題」が最大級であった。