253-3 麻生征太郎/麻生征太郎建築設計

2021年4月12日 at 10:27 PM

「オンライン、でも人とのつながりはより大切に」

今月は、「成西園」の設計者、麻生征太郎氏にお話を伺いました。麻生氏は、大堀伸氏主宰の設計事務所、「ジェネラルデザイン」の出身で、弊社の施工物件を数多く担当されていました。

―武蔵野美術大学造形学部で建築を学ばれて、東京藝術大学大学院ではどのような研究をされていたのですか。
麻生:片山和俊先生の研究室で、集まって住むことについて研究をしていました。中国客家の調査などにも行きました。

—その後、ジェネラルデザインに入られて、弊社も数多く施工させていただいている事務所ですが、ご縁がたくさんその時にうまれていたようですね。
麻生:2006年〜2014年在籍していました。最初に担当させていただいたのが著名な女性デザイナーの「桜上水の住宅」、それから「千駄ヶ谷の住宅」、広告代理店の事務所ビルである神宮前の「Zefaビル」、そして千代田区の4階建の住宅「富士見2丁目計画」、合計4つの仕事を辰さんとご一緒させていただきました。
独立してからは、荻窪の住宅の改修工事、原宿キャットストリートで住宅をテナントビルに変更するコンバージョンの設計も行いました。神宮前には辰さんの仕事、本当に多いですね。

—打ち放しコンクリートのご経験は相当積まれたわけですね。
麻生:一昨年はMEコーポレーションさんの杉並の集合住宅が竣工しましたが、同時期に辰さんも中目黒で同社の集合住宅を施工していましたね。今はコーポラティブハウスの住戸インフィルの設計が2件、恵比寿で小さなアイラッシュサロンの改修工事がスタートしています。それから、インドで温浴施設の設計をしています。

―インドですか。どの辺でしょうか。
麻生:北部の首都デリーから南西に30kmほど行ったグルガオンという都市です。近年特に開発が進み、高層マンションも次々とできて、日本人の駐在員がたくさんいる地域です。
10年来のインドの友人からの紹介でスタートしました。コロナの前にプレゼンをして契約。ところがこの状況で、インドも日本も出入国が難しい。もう中止かなと思ったら、11月に「やるぞ」と連絡が来て。オーナーは土木・不動産・交通・ホテルなど多数の企業を持つ経営者です。設計事務所も持っており、そちらのスタッフがローカルアーキテクトの役割を担っています。
私自身は片言の英語が話せるくらいですが、その友人が法律的なことや通訳以外にもいろいろとコーディネート、サポートしてくれています。現地へ行き、打ち合わせをし、帰国してからも電話やメールでやりとりを重ね、徐々にプロジェクトが具体的になってきました。

—最近は、観光だけでなくビジネスで来日する方も増えているようですね。
麻生:オーナーご自身も何度か来日されており、日本の文化に興味を持たれ、今回のプロジェクトが始まっています。とはいえ、和風の意匠そのものが求められている訳ではありません。場所の魅力を引き出し、両国の特徴が混じりあったようなデザインにできればと考えています。

—なにか、ご縁が増えてお仕事の展開があるといいですね。コロナ禍で、オンラインでのやり取りも一層進むことになりそうです。
麻生:そうですね。様々なテクノロジーを使って、アイデアの説明は可能だと思います。ただ直接顔を合わせて得られる情報もあるので、そういったものを取りこぼさないようにしないと、と思っています。そういう意味でも人との関わりをより積極的に、大切にしていきたいですね。

―本日はありがとうございました。

 

麻生 征太郎(あそう せいたろう)

1978年 愛知県生まれ
2002年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
2006年 東京藝術大学大学院美術研究科終了
2006-2014年 ジェネラルデザイン勤務
2015年 麻生征太郎建築設計設立
2017年 株式会社麻生征太郎建築設計設立
2020年~日本工業大学非常勤講師

主な作品
CAT Project、House in Manipur 、BLN、 House in Okazaki など