241-1 自粛の中で

2020年4月11日 at 8:16 PM

「育てるタオル showroom―善光ビル」 撮影:尾形和美

写真は、今月ご紹介する表参道の「善光ビル」に事務所を移転された、株式会社英瑞のブランド、「育てるタオル」の「showroom」です。
2月8日にオープンされましたが、新型コロナウィルスの感染症流行に伴い、政府は大型イベントの自粛を求め、百貨店なども営業時間を切り上げるなど、各地で経済への影響が出始めています。
「せっかくのオープンでしたのに」とその後の様子が心配で、設計の佐藤尚巳先生に恐る恐る様子を伺ったところ、「それが大変な忙しさなんです」とおっしゃるのでびっくり。改めて英瑞の佐藤昌子社長に3月半ば過ぎにお話を伺いました。

これまでも全国の百貨店などに出店されている「育てるタオル」ですが、通常はオンラインでの注文が主な販売ルート。発端は3月6日にTBSテレビで放映された「ぴったんこカンカン」というバラエティ番組でした。同局の人気ドラマに出演する4人の俳優さんをゲストに迎え、「共演者が本気で選んだ一品プレゼント」というコーナーで、俳優さん自身が選んだプレゼント交換が行われ、若い女優さんが選んだのが「育てるタオル」だったのです。事前に「番組で使ってもいいですか」というTVスタッフからの連絡があり、ただOKを出しただけだったという佐藤社長。
「こちらからお願いしたというものではなかったんですよ」とのこと。

しかし、番組が終わると同時に問い合わせが殺到。オンラインからの注文への発送も追い付かず、翌日から百貨店にも、新しい「showroom」にもたくさんのお客様が訪れているそうです。
「番組で一緒にいらした出演者の中にも『私も知ってる』と言ってくださった方がいたみたいで・・・・」とテレビの効果に改めて驚かれたようです。
ほかにも昨年のXmas前に、有名な美容系ユーチューバーがオススメのギフトとして「育てるタオル」を選んでくれたことも影響しているとのこと。最近の若い人たち、特にSNSネイティブと言われる世代になると、テレビCMはおろか、動画サイトにしても、その発信に企業タイアップか、純粋に消費者サイドの発信かを見分けることができるようです。信頼できるユーチューバーの情報となると、即購入に結びつくのだそうです。「オンラインで1週間待ちだと待ちきれない、とお越しになられるお客様が多くなっています」と佐藤社長。

そして、もともと3月は送別会シーズン。タオルなどのギフトは1年で一番売れる時期。ですがもう一つ、感染予防のためのマスクの品薄も影響しています。手に入れられない人のために、インターネットでハンカチなどから自作のマスクの作り方をアップする人もおり、マスクの代替品としてのハンカチの需要が増えています。さらに手洗い対策でもニーズが生まれています。「空港やデパート、レストランなどのトイレに設置されているハンドドライヤー(ジェットタオル)は便利な器具ですが、使用停止にしているところも少なくないようで、そのこともハンカチの使用が増えている要因になっているようです」とのこと。
欧米人に比べると、日本人は子供の頃から外出時にはハンカチを持っていくように躾けられています。トイレでもハンカチを利用する人は多いですね。
「ハンカチは薄い布帛(ふはく、布)ハンカチというものと、タオルのハンカチがあります。以前は布帛のハンカチが多かったものですが、タオル地の扱いが多くなっています。今回は新型コロナウィルス感染症予防の影響で、さらに日本人の清潔志向が進んだのではないでしょうか」
3月末には、有名コメディアンが亡くなり、小池都知事が夜間の外出自粛を呼びかけるなど、都市封鎖の危機も噂されている新型コロナウィルスですが、1日も早く終息することを願ってやみません。