246-1 ソーシャル・ディスタンス

2020年9月11日 at 9:39 AM

「ESCENARIO MINAMI-AZABU(エスセナ―リオ南麻布)」 撮影:バウハウスネオ

写真は3月に竣工した、低層型の高級賃貸マンションです。場所は「麻布十番駅」と「広尾」駅の間、両駅まで徒歩10分ほどの閑静な住宅街。いろんな国の大使館も点在しており、気になるお店もたくさんある地域です。

設計は、「エスセナーリオ表参道」(2019年8月竣工)など弊社が数多くの物件施工させていただいている木下道郎先生。メゾネットやダイレクトインできる長屋、ペントハウスなど、それぞれ持ち味のあるプランが豊富に用意されています。

今月のフロントラインでは事業主の秀光建設株式会社大橋伸光社長にインタビューさせていただきました。コロナ感染予防のため、ソーシャルディスタンスに配慮して、机の間に衝立を立て、マスク装着で取材です。写真撮影の時は、さすがにマスクを外していただきました。

お盆前には「Go Toトラベルキャンペーン」を導入したにもかかわらず、「東京除外」措置がとられて、東京の人はどこにも旅行に行けない、地方の人からは迎え入れられない夏でした。自粛生活を送られた方々も多かったと思います。地方でもお盆だけど、都心で仕事をし、生活している若い息子・娘たちには「どうか帰ってくるな」と厳しく伝えてくる親も少なくなかったようです。仕事で地方に行った折、「観光客の方、お断り」という張紙を貼っている食堂を見て、寂しい気持ちになりました。
そもそも、「ソーシャルディスタンス=社会的距離」とは、家族との関係を、社会への参加を断たなければならないという意味ではありません。ほんとに物理的な距離を意味しているのだから、「フィジカルディスタンス」と言い換えるべきだという意見もあります。感染のリスクを避けるために、あえて物理的距離をとるのであり、家族や友人、人と人とのつながりは引き続き保っていきたいですね。

LINEやFACEBOOK、TwitterやInstagram、と距離をおいても情報交換できる豊富なアイテムがそろっていますが、顔も見ず、声も出さない短い言葉でのわずかなやり取りはそれだけのもの。
ZOOMやTeamsも音声や動画は見られたとしても足らないことだらけです。知り合いの大学生は、せっかく入学した大学にまだ一度も行っていません。オンライン授業のみだそうです。バイトもできず、学費や生活費を払えないので大学をやめるかもしれない学生もいるそうです。政府や学校は何とかそんなことだけにはならないよう、配慮してほしいものです。若い人たちが感染防止策をとりすぎて、孤立の道へ進むことだけは避けてほしいと感じます。

「この40年、思いもしなかったことが起きて、毎年のように新たな経験をしている」と、取材で伺った大橋社長の言葉が響きます。この変化に対応するために、新しいことに挑戦し問題を解決する気持ちを持ち続けたいものです。