253-1 引き継ぐこと

2021年4月12日 at 10:28 PM

写真は、目黒区東山の小高い住宅街に完成した共同住宅です。
オーナーのN様ご一家は、5年前、大きな庭のある木造住宅に1人住まいとなられたお父上の今後を見据えて、お父上とともにご実家を賃貸併用の共同住宅として建替えられることにしました。

N様はいくつかのハウスメーカーのモデルハウスを見学しました。しかし、収益性から敷地ギリギリの計画が示されたため、ご自分の感覚と少し合わないと感じ、建築士の友人に相談されました。「まずRC造を考えているのなら、施工会社から選ぶのがいい」とRC造の施工実績の多い弊社での施工を勧められました。
「表参道周辺の辰の施工物件を見学して、やはり入居者に長く暮してもらうのなら、コンクリート打ち放しがいいと思いました。賃貸部分は1DK、夫婦+子供1人くらいのプランで、ペットも可能にしました。実は妹が猫を飼いたかったという希望があったんです。今は完成した賃貸住戸に一緒に住んでいます」とN様。

一方、設計者を決めかねていたN様に、弊社営業部長からコンペの提案が出されました。30代から40代くらいの若手の建築家3名に設計をお願いし、お庭をなるべく維持してほしいというお父上の希望条件を満たして、既存の住宅の配置も活かした麻生征太郎氏の案にご家族の意見はまとまりました。

東棟1階にオーナーであるお父上の住戸、2、3階のメゾネットにN様ご一家の住戸、西棟に6戸の賃貸住戸が入りました。
小学生と幼稚園のお子様2人の育児で忙しい奥様のご希望は、キッチンを大きくとった、家族皆が何をしているか一目で見えるようなオープンな部屋。
「2階の玄関を入っていきなりキッチンなのですが、友人が集まる機会も多いので業務用の強力なコンロも設置しています。
昨年、コロナ禍で子どもが学校に行けなかったときにも庭で遊ばせることができ、子どもに料理を教える機会も作れました。3階の子供部屋は小さいうちは分けないで、ホールのような使い方をしています。思春期になったら仕切る予定です」と奥様。

「STAY HOMEの期間も好きなゲームを家族皆でやったりして、リビングにいる時間がほんと長いですね」とN様。
「両親が守ってくれたこの土地を、自分も次の世代につなぎたいと考えています。独立して初めての新築ということで力を入れてくださった麻生さんは、ほんとに建築が好きなんだと感じました。これからもずっと相談にのっていただける若い方をご紹介くださって本当に感謝しています」とのことでした。