261-3 「住まいは空間から」 堂山毅/株式会社 フリークス

2021年12月13日 at 10:02 AM

今月は、株式会社フリークスの堂山毅氏にお話を伺いました。
1992 年東急設計に入社後1999 年に独立。同年株式会社フリークスを立ち上げ、住宅のみならずリゾート開発や空間デザインなど幅広く事業をおこなっています。途中から代表取締役の小菊健司氏にもご登壇いただき、これからの建築・不動産業界についてもお話を伺いました。

ー1992 年はちょうど日本のバブルが弾けたころですね。建設業界にも大きな影響がありました。
堂山︓まさしくその通りで、建設業界が弾けたのが92,3 年の頃でしたから。東急設計さんに入社したとたんに「仕事ないぞ」と言われました( 笑)。4年間くらいは下が入らず、ずっと下っ端でした。

―弊社も「株式会社辰」になった当初は大変でした。独立されたきっかけはあったのでしょうか。
堂山︓もう一人、別会社にいた方でほぼ同時期に独立して事務所を立ち上げるという話があったので、じゃあ一緒にやろうということで作ったのがフリークスなんです。それで私はその半年後に東急設計さんをやめてフリークスで働くことになりました。

ー御社は住宅以外にもインテリアや空間デザイン、リゾート開発などもおこなっていますね。いろいろなところでソリューションを生みだしている印象です。設立当時からそういったコンセプトをお持ちだったのですか。
堂山︓小菊を筆頭に我々は「人が暮らす空間を『0』から『100』までパートナーとしてやりたい」という想いがあります。なのでインテリアの設計もおこないますし、主に企画段階で力を入れています。そう考えると単なる設計事務所ではないですね。リゾート開発も、建物だけでなくご利用される方の時間・空間から『特別な時間』だと考えていますので、空間デザインから設計をおこなっています。

ーそうなんですね。今回の「シェノン三軒茶屋」は住宅でしたが、住宅を設計する上でこだわりや気をつけていることはありますか。
堂山︓やはり人の暮らし方を考えて設計しています。「実際はこう暮らすからこういったプランの方が良いかな」とか。そういうことは常に考えながら設計しています。
ー店舗なども設計されるのでしょうか。

堂山︓店舗だとあまり数は多くはありませんが、今年新宿三丁目の新宿アルタ付近で「クロス新宿」という地下1階地上3階のテナントビルを設計させていただきました。

ー屋上のビジョンが非常に話題になりましたね。
堂山︓そうですね。狭小地で厳しい条件の中での計画でしたが、狙い通り新たな街のランドマークとして盛り上がってくれました。

*ここで小菊氏にもご登壇いただきました。
ー近年はコロナの影響でいろいろな業界で大きな打撃を受けています。建築・不動産業界も苦労が続きそうですね。
小菊︓建築・不動産業界は1、2 年サイクルですから、もう1年後には大きな打撃がきそうです。不動産業界はここ5、6年で寡占化が進んでしまって中小デベロッパーが多く淘汰されてしまい、今残っているのは大手ばかりなので耐力があるんですよね。なのですぐに値崩れを起こしたりはないと思いますが、やはり2、3 年後には影響が出てしまうでしょう。

ー今は木材もとても高騰していて、業界的には年内いっぱい下がる兆しは見えないですね。
小菊︓大手も木造建築やリノベーションのシェアが高くなりますから、どこかで差別化しないと生き残
れないように思います。我々も設計自体がもっと木造を学ばないといけないですね。これからの多様な建築に対応するためにも、大きな課題だと考えます。

ー本日はありがとうございました。

 

株式会社 フリークス
所在地  東京都世田谷区三軒茶屋1-37-8
ワコーレ三軒茶屋64 ビル5階
WEB   http://www.freecs.co.jp/
1999 年 設立
2014 年 三軒茶屋にオフィスを移転
2019 年 『ANA インタコンチネンタル別府リゾート&スパ』で「スパクリスタルアワー
ドプロフェッショナルジャパン部門賞」受賞
『ニセコ マウンテンリゾート グラン・ヒラフマウンテンセンター& アネッ
クス』で「北海道優秀照明施設賞」受賞
2020 年 『ANA インタコンチネンタル別府リゾート&スパ』で「第47 回北米照明学会賞」受賞
「世界のウエルネスリトリートTOP20」に選出   その他作品数多く受賞