265-1 デメリットこそ付加価値に

2022年4月12日 at 6:36 PM

写真は、今年1 月に竣工いたしました「WHARF 神田三崎町」です。

土地の特徴を最大限に活かし、デメリットをプラスにとらえて随所に工夫を施しているその建物は、東京都千代田区神田三崎町に位置し、JR「水道橋」駅・「九段下」駅から共に徒歩6分と利便性に優れた場所に建つ地上9階・鉄骨造のテナントビルです。

事業主である株式会社サンウッド様はおよそ25 年ほど前に創業し、分譲マンション開発・計画・販売をされてこられましたが、現在は「東京に感動を。人生に輝きを。」をビジョンに、住宅にとどまらずより多くの感動を届けたいという想いから一棟販売の事務所や商業ビルなど多方面での事業も手掛けられています。今回の「WHARF神田三崎町」はその6棟目となります。

「我々は設立当時から東京都心で事業を展開していきたいという想いを持った会社で、同業他社様や大手企業様が手を出しづらい狭小地を積極的に工夫することで、付加価値を付けて事業を成功させていこうという考えがあります。今回も狭小地でしたが、チャレンジしてみようと計画がスタートしました」と株式会社サンウッドの建築本部建築管理グループ課長 後藤信様。

特殊加工を施した鉄板の無機質な雰囲気と四角形が複雑に織りなすシャープな印象の外観は、周囲の建物に馴染みながらも洗礼されたワンランク上の雰囲気を醸し出しています。設計は、住宅や商業ビル、図書館など数多くの実績を誇るSALHAUS が手掛けられました。

「今まではお付き合いのある設計事務所さんに依頼していたのですが、新たな試みとして『建築家』と呼ばれる方々に相談してみるのはどうだろうという声が社内で上がったこともあり、同じような狭小地でのビル設計をされた事例をいろいろ調べました。その中で、大阪にあるSALHAUS さん設計の『カドマルビル』を見つけて、それで一度事務所へお話を伺いに行ったんです。『カドマルビル』以外にも実績は十分でしたし、弊社と同じ千代田区に事務所を構えられていることから親近感もあり、お願いすることになりました」と後藤様。

内装・外装とも基本的にお任せだったそうですが、建物計画上デメリットとなってしまう部分についても、上手く活かしてプラスにする工夫を随所にしていただいたそうです。

「狭小地ということもそうですが、建物裏手に首都高速道路が通っていたり、間口が狭いなど難題がありましたが、建物完成後改めて見てみると、とてもうまく活かしてくれたなと思いました。建物の付加価値をいくつも付けてくれたSALHAUS さんにとても感謝しています」と後藤様。

より良いモノにしていく工夫とその思いやりを忘れない。「WHARF神田三崎町」はそういったことを感じさせてくれる建物です。