168-1 大雪

2014年3月11日 at 10:00 PM

 

首都圏では、先月2回、記録的な大雪に見舞われました。特に14-15日の雪は雪質も重く、物流会社の倉庫や列車のホームの屋根が倒壊したり、立ち往生する車で道路が寸断されたりして、大きな被害を及ぼしました。関東甲信越の農家のハウス被害は900億円近くにも上ると言われ、物流のストップにより、野菜の値段は高騰しました。
筆者も、朝一番、ゴミ集積場の様子を見にいったところ、近所の家のカーポートの屋根が落雪で真っ二つに割れ落ちて、中の乗用車の天井に梁が刺さっているところに出くわしました。構造物が壊れている、車が被害にあっている―それだけのことですが、予想外のことは結構ショッキングなものです。東北の人々の厳しい暮らしを改めて思いました。「100人乗っても大丈夫」という物置のコマーシャルは「何のために?」と思っていましたが、カーポートも雪国対応のものは違うのでしょう。自宅に戻り、ガレージを見れば、2階の屋根からの落雪があればうちもまたひとたまりもないと気づき、さっそく屋根の雪下ろしに取り掛かりました。

雪かき具合で、その地域の様子はある程度察しがつきます。何回かの雪の経験で、夜凍る北側の道路の雪は当日日没までに急いで雪かきしておくとか、側溝にスムーズに溶けた水が流れるように道筋をつけておくとか、それなりに雪かきのポイントがあります。我が家は郊外の住宅街で高齢者が多い地域です。若い世帯は、ほとんど共働きで日中はいません。東北出身の両親を持つ私は、小さいころから雪かきは好きなのですが、これまで近所で戦力になりそうな他のメンバーがあまりいませんでした。
が、今回は2回とも週末のためラッキーでした。昨年出来上がった建売住宅の一角はもともと栗林で、何日も雪がたまっていたものでしたが、今回は若い父親たちがどんどん仕事をしてくれたのです。子供たちの雪遊びの跡が微笑ましく、活気がありました。逆に都心の知人は、雪の捨て場に困った、とぼやいていました。住宅街の路地では、通り道を作るだけでも一苦労で、チリトリの雪かきは笑ってしまうくらい効率も悪く、2日後の筋肉痛に悩まされたようです。
ほとんどの建物は、あの程度の雪で倒壊することはあり得ませんが、何か問題があったときに素早く対応する想像力は必要です。ある程度のことに対しては、自分でどんどんやってしまうに越したことはありません。友人の一人は、大事にしている庭の植栽が危ないと、夜中の3時に起きて雪払いをやり続けたそうです。

集合住宅では、管理組合があったり、管理会社があったりして、誰が雪かきをするのかでもめることもあるようです。分譲マンションは自分の家なので皆でやるのが当たり前のような気がします。管理会社によっては、雪かきは業務の範囲外というところもありますし、管理組合にやるべきだと言っても、自分も組合員なので、その年度の理事さんだけに押し付けるのもいかがなものでしょうか。でも高齢だったり、高い管理費を払っている人にしてみれば、外注してでも管理費分の仕事をしてほしい、と思うこともあるでしょう。
賃貸マンションは大家に設備の修繕義務があるので、大家さんの仕事のような気もしますが、入居者が掃除をしないでモノを壊してしまう場合には善管注意義務違反がありますから、入居者がやっておいてもいいという気もします。不自由ならば、まずは自分でやってしまうことだと思います。
いずれにしても地域に一緒に暮らすコミュニティの一員なので、雪かきを通して知らない人と会話が持てたり、新たなつながりが生まれたりする良い機会だと思います。時間があれば、やらない手はないでしょう。
問題が起きることはいいことです。起きなければ考えませんし、自分で解決方法を考えることがなければ、世の中に進歩はありません。