222-2 代々木4丁目プロジェクト(Y邸)
美しい夕日を眺められる高台の家
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①北東側全景。エントランス。前面道路側は公園からの流れをつくっている
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②南西側全景
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③1階エントランス。Rの壁の右側がエントランス方面。向かって左側がバー&ギャラリー。サッシを開放すると全体が広く使える。正面が住居部への入口
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④2階。リビングから張り出した岬のようなデッキテラス。はるか向こうに新宿副都心の超高層が見える
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⑤2階キッチンより、リビングダイニングを見る
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⑥リビングから見たダイニング。サッシをすべて開けるとデッキと一体になった開放的な空間が生まれる
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⑦2階茶室。床柱はこぶし。こぶしは床柱の残りが平天井の壁止めにも使われている。掛け軸は、大徳寺住職
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⑧お風呂は、テラスに向けサッシを全開できる
代々木の閑静な高台の住宅地に、見晴らしの良い家を建てたいというご希望である。
「夕陽ヶ丘テラス」という建て主からのプログラムは、「リビングと一体になったデッキ」、「車が4台入る駐車場」、「星や月が見える露天風呂」、「茶室」、そして人が集まれて、バーもある「夕陽ヶ丘テラス」など、楽しそうなキーワードが並んでいた。それらすべてを盛り込み、敷地のレベル差を利用した地下1階、地上3階のコンクリート打ち放し4層の建物を作り上げた。
敷地は参宮橋公園の近くで、南西側に下がっていく斜面の一番高いところに位置する、かなりレベル差のある場所である。谷の底には、今は暗渠となっている春の小川、渋谷川の源流が流れている。大昔から居住環境として良い土地だったのだろう。近くの参宮橋公園では縄文遺跡も出土している。
平行四辺形の敷地に直方体の建物を単純に置くと、大小2つの三角形が生まれ、それぞれ大きい庭、小さい庭とするところから、設計は始まった。その三角形に島を出したり、岬を出したりするようにデッキを配置している。
地下1階は駐車場、1階はエントランスとバー、2階がリビングダイニング、茶室、3階が夫妻の寝室と露天風呂というプランである。
当初、1階の中庭から2階の島のテラスに向けて外階段を設け、2階の茶室への待合としてみたが、回遊性のある空間がかえって不用心だということになり、階段は外された。
今回は材料を買いに建て主と木場まで行ったり、庇を仕掛けて掛込天井を作ったり、といろいろやらせていただいた感じである。露天風呂は、壁に檜を貼り、天井高を高く取って、テラス側にサッシも開放できるようにし、「星を眺めながら、お風呂に入りたい」というご主人の希望を叶えることができた。
平行四辺形の敷地に直方体の建物を単純に置くと、大小2つの三角形が生まれ、それぞれ大きい庭、小さい庭とするところから、設計は始まった。その三角形に島を出したり、岬を出したりするようにデッキを配置している。
地下1階は駐車場、1階はエントランスとバー、2階がリビングダイニング、茶室、3階が夫妻の寝室と露天風呂というプランである。
当初、1階の中庭から2階の島のテラスに向けて外階段を設け、2階の茶室への待合としてみたが、回遊性のある空間がかえって不用心だということになり、階段は外された。
今回は材料を買いに建て主と木場まで行ったり、庇を仕掛けて掛込天井を作ったり、といろいろやらせていただいた感じである。露天風呂は、壁に檜を貼り、天井高を高く取って、テラス側にサッシも開放できるようにし、「星を眺めながら、お風呂に入りたい」というご主人の希望を叶えることができた。
しっかりとしたインフラとしての建築を用意し、周囲との環境調整も上手くいったと思う。植栽は別工事となったが、この後もご夫婦二人でだんだんと手をかけて、建物を成熟させていかれることだろう。
(鈴木孝紀氏 談)
構造:RC造
規模:地下1階、地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:鈴木孝紀建築設計事務所
施工担当:間瀬
竣工:2018年4月
撮影:齋部功(⑦を除く)⑦アック東京
規模:地下1階、地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:鈴木孝紀建築設計事務所
施工担当:間瀬
竣工:2018年4月
撮影:齋部功(⑦を除く)⑦アック東京