229-2 高山商店(外壁改修)
築30年のコンクリート造の建物を、新築同様に改修
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北側全景。前面道路に面して広い歩道が用意され、コンクリートの柱で囲われた小さな庭がやわらかな雰囲気を建物に与えている
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建物北西側全景。工場・事務所入口。角をRに落とし、趣のあるアプローチ
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建物西側全景。シャッターのあるところが、トラックを横付けできる配送のスぺース
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建物南側全景。裏側は住宅街。右側にスーパーの建物が隣接
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1階事務所エントランス。円形のスペースに天窓から明るい光が注ぐ。工場への入口は右手階段を下りる
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東側スロープ。地下の工場への運搬作業はこちらから
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東側2階。爆裂箇所に下地処理を行ってケレン等を行い、不陸補正を施した後、TC工法で補修
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同じく東側。鉄筋の露出が見られ、下地処理、左官屋さんによる整形を済ませて、TC工法で化粧補修
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東側。鉄筋が露出し、コンクリートの落屑がひどかった箇所も見事修復、TCコートで美しく仕上がる
築31年のコンクリート打ち放しの建物の外壁改修工事である。
デザイン性が高い建物で、竣工当時は、打ち放しのコンクリートの魅力をたたえた、周辺でも珍しい美しい建物だっただろう。
しかし、30年が過ぎ、経年劣化の影響を受けてかなりの傷みが見られた。黒ずみや、コンクリートのひび割れ、錆びた内部の鉄筋が露出して、ほとんどコンクリートが落ちている箇所もあった。特に東側の地下へのスロープに面した建物の上部は、もと焼却炉があったためか傷みがひどかった。
まず、鉄筋の錆止めや下地の処理を行い、基本的な補強を行った後、今回のオーナーの希望である「新築同様に美しくなるよう補修してほしい」というご希望を満たさなくてはならない。そこで2年前関東に進出してきたという関西のコンクリート専門修復会社に、化粧補修で参加してもらった。
亡くなられた先代への社長の思いや辰への信頼を、現場の職方にも十分理解してもらい、その技術力だけでなくコミュニケーション能力を発揮してもらった。オーナーにも職人さんの意識の高さを評価していただき、ほっとしている。
(営業担当:小関)
化粧補修施工担当者に聞く
コンクリートの修復には、大きく分けてセメント系と塗装系の2種類があります。セメント系は再生系で部分補修はもちろん、撥水材を選ばない、すべてのコンクリートに対応します。
一方、今回行った、「テック工法(TC工法)」という塗装系の方は、撥水材との一貫施工です。スピードがあり、工期短縮に貢献し、統一感を持った美観を提供します。
一方、今回行った、「テック工法(TC工法)」という塗装系の方は、撥水材との一貫施工です。スピードがあり、工期短縮に貢献し、統一感を持った美観を提供します。
弊社は、現場でのニーズを活かしながら、新たな塗料を開発しており、今回使用した「TCコート」は水性アクリルシリコン系のコンクリート保護剤ですが、優れた防水性で長期にわたる耐久性を維持します。
今後も、辰さんに協力して過去の作品の修復のお役に立ちたいと存じます。
今後も、辰さんに協力して過去の作品の修復のお役に立ちたいと存じます。
(前進テック株式会社 森本圭哉 営業部長)