237-2 O 邸

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

VRによるスピーディな提案で建て主の希望を実現

敷地は閑静な住宅街に位置し、少し高台の、ほとんど矩形に近い土地である。銀行融資用の図面を1週間で描いてほしいというご希望ではあったが、建て主O様は明快なコンセプトをお持ちであった。周囲からの視線を排除し、杉板型枠を使った打ち放しコンクリート、内部には大きなパティオを設ける。1階から3階に行くに従い、パブリック、セミプライベート、プライベートとし、大きなリビングを中心に家族がつながる伸びやかな空間、などである。

設計方針を決める上で大きな力となったのが、3D でプレゼンテーションを行っていた「BIM室」の提案であった。当時プレゼンテーションの力となりつつあったVR(仮想現実空間)も導入し、これが2017年7月リリースとなった、建物価格(設計監理費用含)が1億円以上の富裕層に向けた家づくりプロジェクト「社長の邸宅」シリーズにつながっている。

「社長の邸宅」では世界のVIPに愛用されているグローバルブラントとコラボして、家具をはじめ、音響設備、フィットネス機器など豊富なジャンルのアイテムを取り揃え、これら全ての製品モデルを3次元の住宅モデルに取り込むことも可能にしている。打合せ段階から実在する家具などを配置した空間の仕上がりをリアルにご確認いただくことができる。

今回は2階のリビングを吹き抜けにするか否かで、2つの違いをVRでご覧いただき、吹き抜けにしないと光が確保できないことを実感していただいた。また、パティオの壁にコンクリートの壁が被らないようにというご要望に対して、2,3階部分はRC造と鉄骨造のハイブリッド構造とした。

仕上げなど一部変更があったが、ほぼ当初の設計の通りに施工を進めることができ、オープンな内部空間に設備ルートをどう確保するか、などRC造の施工経験が豊富な辰との協働が有意義な機会となった。

(フリーダムアーキテクツデザイン株式会社関東5プランニング部
冨田和義氏+上田庸介氏 談)
所在地:都内
構造:RC造+S造
規模:地上3階
用途:専用住宅
設計・監理:冨田和義・上田庸介
/フリーダムアーキテクツデザイン
施工担当:郷
竣工:2019年7月
撮影:ナカサアンドパートナーズ

 

2019年12月13日 at 3:42 PM