252-2 猿楽町ハウス

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

建物の余剰が周辺環境も豊かに

計画地は、代官山から渋谷に抜ける通りを裏手に入り、落ち着いた住宅地でありながら、小さなレストランなどの商業施設が混在するエリアにある。建物は3階建てで、1階はレストランや店舗などの地域に開かれた施設、2階はメンバーシップが使うオフィスなどの用途、3階はプライベートな住宅を想定している。1階はパブリック、2階はコモン、3階はプライベートである。

住居系の地域であるために、建蔽率、容積率とも低く抑えられており、事業用の建物として最大の効率を求められる一方、容積外の余剰の空間が多く生じる。軒下のパブリックな散策路やバリアフリー動線、ゆったりとした外部階段、渋谷の高層ビル群を臨むおおきなテラスなど、この余剰を豊かな外部空間として建物を取り巻くように計画した。

軒裏の杉板張り、通りに面する大きなサインボードや隣地境界塀、手すり子などを木質系のルーバーとして仕上げを統一し、歩行者からの視線に配慮した。テナントビルであるため内部空間については自由度を上げることと、柱の径や耐力壁の配置など、随所を注意深く検討して使いやすい寸法・配置に配慮している。

(工藤徹氏  談)

構造:RC造
規模:地上3階
用途:店舗・事務所・住宅
設計・監理:北山恒・工藤徹/architectureWORKSHOP
構造設計:構造計画プラス・ワン
設備設計:ピロティ
施工担当:郷・小林
竣工:2020年8月
撮影:阿野太一

2021年3月11日 at 12:06 AM