267-2 AUBE 虎ノ門

用途: 竣工年月: 場所: 構造: 規模:

「『時間をつくる』という新スタイル」

「住む・働く・愉しむ」を体現し、かつどこにいても外を感じてもらえるような建物になるよう随所に工夫を凝らし、計画をおこなった。

外観は、自然光がまんべんなく入るよう前面をガラス張りにし、テラス側のサッシの一部にフルオープン型を採用することで開放感を演出。植栽の緑と風の流れを感じ、室内が穏やかな空気に包まれるよう意識した。また地下階にはドライエリアを設け、階段室からも自然光が入ることで、地下階特有の閉塞感を緩和させた。エントランスホールは奥の吹抜けまで視線が通り、光と植栽が利用者を暖かく迎え入れる。3 階廊下は、突き抜けた空間と植栽を配置し、さらに「自然」を感じることができる。建物のどこにいても「外」を感じ、開放感あふれる空間がウェルビーイングな暮らしを期待させるよう意図している。

「働く」環境についても様々な機能を計画した。2階の一部を事務所用途区画とすることで法人登記を可能にし、そこにワークラウンジとミーティングルームを設けた。インターネット回線はクリエイティブな仕事には欠かせないので高速で安定した通信を可能にするため、アルテリアネットワーク社の専用回線を導入。また、郵便ポスト全住戸に対して自宅用とビジネス用を併設。

間取りは全住戸メゾネットタイプを採用。「住む」「働く」の調和を図りつつ、階段が一つの「セキュリティ」となり、さらにプライバシーも保たれることからワークスペースと一体でありながらも安心感を確保した。昨今、子育てと仕事を両立されている女性は非常に多く、子どもがいる方であれば、階段の先に親や親しい人がいることで安心感が得られるうえ、休憩やランチタイムなどちょっとした合間で時間をともに過ごすことが可能。海外に比べると子どもや家族と過ごす時間が圧倒的に少ない日本の現状を考慮すると、こういったことで限られた時間を大切に出来ることは非常に重要である。

屋上には植栽豊かなプライベートテラスを設け、ときにはビジネスディナーとして都心の夜景を眺めながらの会食、ときには家族で朝食を食べたりと、様々な用途によって豊かな暮らしを実現してもらいたい。

「住む・働く・愉しむ」を余すことなく体現した「AUBE 虎ノ門」は、多様化した現代社会に対応した「SOHO の新スタイル」の礎として、長くこの地に根付く建物になるだろう。

(リアルパートナーズ株式会社 代表取締役/石原翔氏 談)

所在地︓東京都港区虎ノ門5丁目
構造︓RC造
規模︓地下1階・地上4階
用途︓共同住宅・事務所
事業主︓リアルパートナーズ㈱
設計・監理︓㈱櫻井潔建築設計事務所・ETHNOS
施工担当︓谷田・井田
竣工︓2022 年3月
撮影︓リアルパートナーズ㈱

2022年6月13日 at 5:05 PM