50-1 都立大の家 F邸
四方にすでに家が建っており、日照エリアが限られている敷地である。近隣の建物のボリュームも含め、日影のシミュレーションを取り、開口部の位置を決定した。北側採光という単純なプランではなく、むしろ坪庭を設けて、その日当たり部分に対し吹き抜けをつくって、日照条件の悪い場所に明るい家を計画することができた。日照の制約により、敷地に対し壁が斜めになっているが、パースが出てかえって視覚的にも広く感じられるようになった。1階のダイニングとリビングの図式分けも考慮し、庭のレベルに目線が入ってくるようにリビングの床を下げた。庭が広く見え、家族が集まる空間がより開放的なものになっている。
(武松幸治氏 談)
所在地:東京都目黒区
構造:RC造
規模:地上3階
用途:専用住宅
設計:武松幸治+E.P.A環境変換装置建築研究所
竣工:2004年3月