29-2  I.D.Cインターナショナルダンス学院改修工事

用途: 竣工年月: 場所: 構造: 規模:

SC29号 トーク「ダンス」から

原宿の駅から、千駄ヶ谷小学校方面に歩いて数分のところに、新しく全日制ダンススクール「I.D.Cインターナショナルダンス学院」がオープンします。このたび辰が改修工事を終え、代表取締役の濱田光宣氏にお話を聞かせていただくことができました。

―今、なぜダンススクールなのでしょうか。
「最近の若者のダンスブームは、すごいものがあります。アメリカ、ヨーロッパだけでなく、韓国でも根強い人気があります。時代を反映しているのでしょう。専門のスクールもかなりありますね。」
ブームは、HIPHOPと呼ばれるアメリカの黒人文化によるダンスミュージックの隆盛が中心です。2,3年前のTV番組の影響もありますが、今では単なる流行の域を越えています。駅や公園などで、ダンスの練習をしている若者をよく見かけます。一見すると同じように見える彼らのダンスは、実はいろいろな種類があり、さらにそれぞれが異なる方向へと進化しているのです。音楽業界全体がダンスミュージックの影響を受け、バックダンサーの需要が増すとともにプロとして本格的に活躍していこうという若者も増えています。
踊りの集団の中で、一体感を共有し、一人一人が自分のスタイルを生み出し、テクニックを披露し、競い合う、それはきわめて健全な世界です。若者がまじめに取り組み、生き方そのものを考える場にもなっているのです。

「20世紀、これまでの我々の若い時代は、重厚長大な産業が日本を支えてきたけれども、それがIT産業、サービス産業にとってかわられました。今後も、よりクリエイティブな産業が時代を造ってい
くことになるでしょう。なかでも自己表現を仕事としていくエンターテイメント業界は、より国際的な広がりを見せていくはずです。そんな中で基礎を重視した一貫教育により、真のプロを育成していきた
いという理念で、I.D.C.を作りました。」

—ほかのダンスの学校と異なる点はありますか。
「これまで教育に携わってきた経験豊富なスタッフとの話し合いで出てきたのが、『日本の専門学校は何千人という卒業生を出しながら、ろくに就職させていないのではないか』という意見でした。ダンス、ボーカルのプロとして、世の中で一本立ちするまで面倒をみたい。アーティスト、ダンサー、ボーカリストとして作り上げていかなくてはならない。それには、必ず一流にする教育をしなくてはならない。そんな思いが強くありました。そこで、I.D.Cという3つのポリシーをかかげました」

-I.D.Cとは何の略ですか。
「I=Instruction、D=Dance、C=Creation、つまり『教える』『踊る』『創る』という3つの分野で食べていける人材を輩出しようということです。例えばダンスの技術はかなり高いにもかかわらず、背が低いなど、絶対に舞台に立てないという人がいる。しかし振り付けを教えたり、構成・演出をしたりする仕事はできる。2年間のカリキュラムできちんと基礎を身につけ、自分にあった方向性を見出して、将来を見極め、総合的にパフォーマンス力を高める。そのために、インストラクター、講師には第一線で活躍するプロを迎えています。」

―総合的なダンススクールは、今までなかったのですか。
「それぞれ、専門のスクールは、HIPHOPも含めてたくさんありますが、アメリカでも少ないですね。モダンダンス1つとっても、アルビン・エイリー、マースカニングハム、マーサ・グラハムなど、一流どころのメソッドの学校があるだけですから、生徒はそれぞれの学校に学びに行かなくてはならない。もちろん、ほかにもバレエなど基礎的なダンスの学校へも行かなくてはならず、負担は大きいですよ。

HIPHOPダンスもLA系、NY系とか、オールドスクール、ニュースクールなどと分かれています。日本では、音楽学校の一部、あるいはオープンスクールなどがあっても全日制で総合的な学習ができるダンス、ボーカルの学校はまずないですね。単なるストリートダンスの延長だけでは、NYの舞台にはとても立てません。ダンスの基礎はバレエです。そこから教えて、留学なども視野に入れて、本物のダンサーとしての実力をつけることができるようになっているのです」

一流の講師陣に認められれば、卒業後の就職先もより現実的なものになります。若者の就職が厳しい状況の今、I.D.C.はオーディション、イベントに参画し、新たな雇用を創出する可能性もあり、来春のオープンが楽しみです。

(現在、無料体験レッスンを受付けています。9月からはジュニアのプレ・オープンスクールも開校。問い合わせは下記まで)

渋谷区千駄ヶ谷3-55-18
Phone:03-5772-8812 FAX:03-5772-8813

 

2002年8月12日 at 10:05 PM