17-2 inner skin house

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

2月にお引渡しをしたインターフェースデザイナーのK様のお宅、「inner skin house」を訪問しました。おもしろい名前の家でしょう。
前回は寒い冬でしたが、100mmのALCの断熱効果は予想以上でした。内装が仕上がったとのことで、今回は逆にとても暑い日におじゃましましたが、各階ともエアコン1台で十分でした。開口部にブ
ラインドを設けて日射を避ければ、朝の涼しさが維持できます。

さて、「デザイナーの究極の夢は規格化にある」とおっしゃっていたK様の1階のオフィスは、ALCの幅に合わせて、合板を建具や机に利用しています。机上部の棚も3X6サイズの3分の1の合板を鉄骨のトラスにチャンネルを使って引っ掛けるなど、K様ご自身で内装を作っています。ボルト式になっているので、気分を変えて素材や位置を変えられるし、ベニヤを張り付け、クロスを貼れば普通の部屋のようになります。
机の照明は1920年代フランスで活躍したジャン・ペルゼルの100年近く変わらぬシンプルなデザインのもの。とにかくオフィスは物が少なくコンパクトに片付けられています。ここ10年のお仕事は手
作りの棚の1番上の段のCDに収めてられています。さらに4.7Gのデータを保存できるDVDの出現でより少なくなるそうです。データ化できないドキュメントは、一まとめにして2つの箱に保管されています。資料など、現在頻繁に使うもの以外の図書は奥にまとめてしまってあり、自分の持ちものがどれだけあるかわかっているので、出ているものはほんとに生きているものだけです。本棚もオフィス家具メーカーの便利な規格品を買いたい誘惑に駆られるそうですが、自分でデザインされたものを鉄工所に依頼されています。
K様がこのように物を買わないで家具を少なくして、自己管理されているのは30歳の時に英国に3年間
暮らした経験がものをいっているようです。「いつかは帰るから必要以上のものは買わない、持って帰らない」と、買うことに慎重になられ、今でもその気持ちを生活に生かされているのです。

(編集部まとめ)

 

渋谷区
構造:S造
規模:地上3階
用途:住宅・事務所
設計・監理:内海智行/ミリグラムスタジオ
竣工:2001年7月

 

2001年7月12日 at 4:24 PM