177-2 東大井3丁目集合住宅

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

角地に建つ集合住宅

 

敷地は、住宅街の奥の角地で、裏側が墓地となっている。ある意味で採光や通風などが確保された好環境に立地しているといえる。2方向のファサードを意識しながら、各住戸に最適な大きさや方向の開口部を設けている。見たいもの、見たくないものを計算に入れながら、プライバシーにも配慮しつつ、大きく開かれた窓から明るさを取り込む。また、ワンルームの空間にさらに個性を持たせるように、それぞれにアクセスするテラスを用意した。固有の外部空間により、室内にいてもさらに広がりが感じられる。

建て主は、銀座のレトロビルとして有名なテナントビルを3代にわたり所有されていて、自宅のあるこの地域でも、細部にこだわった賃貸住宅を建てられている。自邸も昭和初期の木造家屋を大事にお使いになっており、「ひとたび建てられた建築は、長い時間の中で大事に使われるべきもの」というその考えを受けて、この建物も、基本性能を堅持して、住まい手の要望に応えられるよう、シンプルで広さを確保した空間となっている。
外壁は打ち放しのコンクリートに、表情を和らげるタイルを貼り、鋼製ルーバーで近隣からの視線を遮りながら、セキュリティにも配慮した。表はシャープな開口、裏はリズムのある開口、と表情を変えたことで、室内にも動きのある陽だまりと陰影を作り出している。
今、都心はマンションの建設や住宅の建替えも多い。このような時期に、建て主のように長い目で見たストックとなる建築を建てられる方がいることが心強い。
(エトルデザイン 髙山正樹氏 談)

 

所在地:品川区
構造:RC造
規模:地上3階
用途:共同住宅
設計:髙山正樹、岡由実子/エトルデザイン
施工担当:奥村、石川
竣工:2014年12月
撮影: 小川重雄

 

 

2014年12月28日 at 2:11 AM