228-2 SHINKA(シンカ)

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

古びない価値、バランスのあるコミュニティを形成

都心のマンションとして、魅力を失わない建物、すなわち「古びない価値」とは何かを考え、以下のようなコンセプトで建て主の要望と住まい手のニーズに応えた。
コンセプト01 静けさ
八重洲通り、鍛冶橋通りという24時間、交通の在る道路を傍らに持つ敷地に対して、都心居住における「静けさ」の価値を前面に押し出すことをテーマとした。
コンセプト02 採光
敷地は三方を中高層で囲まれている。直接光線を取込むことを諦めずにシミュレーションをくりかえすと、8階から上部は、南北両方の居室に、自然光が取込めるが、7階から下部にはそれぞれ、自然光線を送り込むことが困難な場所が生じることがわかった。窓が無いということを前向きにとらえ、超防音性能の特別室を創りだし、自分だけの時間を楽しめる価値を付与。
コンセプト03 コミュニティ
都市居住者は、強いコミュニティよりも、さりげないコミュニティを望む、と仮説をたて、「スカイテラス」を最上階に設けた。気の向くままに滞在でき、さりげない出会いや集いに応える。
コンセプト04 あたりまえの心地よさ
特に「ユニットバス」は用いないで、自然光・自然通風のあるバスルームを設置している。正面にあるホテルと視線が交わらないように斜めに住戸の開口部をデザインし、内装ではできるだけ無垢の素材を用いている。壁のビニールクロスは極端に減らし、賃貸に使うには贅沢な素材かもしれないが、価値が下がらないものを採用してメンテナンス費用を抑える事を提案した。
コンセプト05 街との関わりをつくるテナントスペース
都心では建物の発する灯が街路を明るく華やかにする。エントランスホールを最小限にし、1,2階にテナントゾーンを設けた。現在1階にはバーが開業し、ランチも出している。近隣住人と本プロジェクトとのふれあいが促進されている。
  (長谷川順持)

構造:RC造
規模:地下1階、地上12階
用途:共同住宅
設計・監理:長谷川建築デザインオフィス
施工担当:鯨津、川崎、岡本
竣工:2018年3月
三期工事完了:2019年1月
撮影:黒住直臣

2019年3月14日 at 9:57 AM