119-1 桜新町カミニートハウス

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

撮影:鳥村鋼一

こだわりのタイルが演出する落ち着いた色調のファサード

厳しい経済環境のために、都心から周辺地域へ移ってくる事務所・店舗が増えている。
オーナーは、都心で多くのテナントビルを手がけられており、そのようなニーズを反映させて「この地域ならではの質のいい建物」をご希望になっていた。
敷地は、桜新町駅より徒歩 1 分の桜並木に面する角地にある。設計当初より桜並木の景観に配慮した建物にしたいという考えから、「桜の背景として存在感をもつ建物」の検討を重ねた。

外壁には特注の湿式タイルを採用し、入居するテナントのサインを兼ねる窓ガラスとのバランスを検討した結果、タイルとガラスの塊を層として構成することにした。
タイルの外壁は、道路より桜越しに建物を眺めた際、タイルが背景の高さに来るように調整し、窓ガラスとのバランスを考えながら、外壁に変化をつけた。さらに、建物の一番上の板金の外壁は、鉄の塊としての層を乗せることで安定感を持たせている。タイルはサンプルを作成しながら色調とテクスチャーの検討をかさね、桜の背景となる質感を表現している。
オーナーにはタイルメーカーの工場まで同行いただき、タイルの製作工程・サンプル・見本張りを見学し、ご理解いただいた。
竣工後、オーナーより、このタイルがリーシングにプラスに働いたことを聞き、建築という「ものづくり」が、商業施設として目的の一つである商業面でプラスに働いたことを嬉しく感じたと共に、このプロジェクトを担当させていただき、ご理解いただいたオーナーに大変感謝している。

 (合田英介氏 談)

所在地:世田谷区
構造:鉄骨造
規模:地上5階
用途:店舗・事務所・住宅
設計:合田英介/合田建築設計事務所
施工担当:若井
竣工:2009年12月
撮影:鳥村鋼一

2013年3月14日 at 4:00 PM