172-3 不二写真館 

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

建物幅をより確保した、老舗写真館の建替え

①全景。建物は、1階が写真館、2-4階がテナント、5階がオーナー使用のフリースペース。外壁はスチールメッシュの被膜

①全景。建物は、1階が写真館、2-4階がテナント、5階がオーナー使用のフリースペース。外壁はスチールメッシュの被膜②外階段は溶融亜鉛メッキ鋼板のボルト付けで階段壁を作り、極限まで薄くした

 

恵比寿駅西口から徒歩1分の写真館の建替え工事である。
敷地の間口は4.2m、奥行は13.4mで、中層階をテナントに貸し、1階、5階をオーナー使用の空間として利用するというものである。
すでに用意されていたプランに対し、オーナーは「1㎝でも広くできないか」と切望されていたため、S造の偏心構造を採用して構造設計者と解決策を探った。バルコニーと階段がファサードとなるのでそれ
をまとめるために、スチールメッシュの2 重の被膜でつくった。看板も厚みを持たせない最小限のパネルとして前面に設けた。階段の溶融亜鉛メッキの無垢の鋼板や大きなブレースのボルト組立の作業など、職人さんや現場関係者の「限界のスペースづくり」に感謝したい。

   (北山恒氏 談)

 

所在地:渋谷区
構造:S造
規模:地上5階
用途:店舗
設計・監理:北山恒/ architecture WORKSHOP
構造設計:江尻建築構造設計事務所
施工担当:中川、高沢
竣工:2014年3月
撮影:不二写真館、 アック東京(②階段)

 

「不二写真館」現場施工報告」

P.2,3でご紹介した「不二写真館」の工事は、間口が4.2mという敷地のため、基礎工事や鉄骨の現場での建方に苦労がありました。その模様の一部を工事部の担当者に報告してもらいました。

「建物の幅をさらに広くするために、通常の施工に+αの手間がかかりました。建物の基礎と鉄骨の柱を偏心させて外に出すことにより、広くスペースは取れますが、その分基礎配筋は複雑です。手順に苦労しました。鉄骨の建方時には、午前中のみ、前面商店街道路を通行止めにさせてもらい、お隣の家を山越しに鉄骨部材をレッカーにて吊りながら建てました。工事施工中は、ご近隣の方に多々ご迷惑をおかけしましたが、おかげさまでなんとか竣工することができました」

                   (報告:工事部 担当 高沢)

2014年7月16日 at 8:21 AM