200-3 業平3丁目プロジェクト(浜田製作所)

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

建築金物の可能性を追求した工場併用住宅

 スカイツリーのお膝元で、3代にわたって建築金物の製作所を営む建て主の工場併用住宅である。向かって左側の建物の1階にある工場が手狭になったため、隣接して新たに耐震性のある建物を建てることとなった。当事務所が設計を担当し、建て主自らが制作された建築金物が随所に盛り込まれて、かっちりしたコンクリートの打ち放しの躯体と、そこにしかないオリジナル金物のコラボレーションが実現した。
中央の建物の1階が工場で、向かって右側が玄関である。大きな上部ガラス窓、手摺、庇、スチールの扉や把手、ステンレスのネームプレ―トなど、RC造打ち放しの外壁と調和する、力強さと繊細さを持つディテールある。上階への階段を上ると、2階はアイランドキッチンのリビングダイニング。前面道路に開かれた開口部に面する吹き抜けの上部を、コルク敷きの渡り廊下が3階へ向かう。3階は琉球風畳の和室で、打ち放しの壁、テラスに囲まれている。テラスから屋上へのコンクリートの外階段を上ると、スカイツリーが現れる。周囲をコンクリートベンチで囲んだプールのような屋上は、夏の花火を楽しむ絶景スポットになるだろう。

 (鈴木孝紀氏 談)

 昨年の9月より計画がスタートし、竣工まで1年足らずの慌ただしい工事であったが、設計の鈴木先生をはじめ辰の皆様、職人の皆様のご尽力により、無事竣工を迎えられたこと、深く感謝申し上げたい。
今回の建築では、工場併用住宅ということだけではなく、既存の建物との関係性などいくつかの条件のある中でそれをクリアし、想像以上の空間を提案して頂いた設計と、難しい躯体を見事に実現して頂いた施工の、すばらしい底力を感じている。
その中で、弊社も製作金物で参加し、鈴木先生のご指導のもと、普段よりも多少挑戦的なディテールの金物に仕上がり、少しは建築金物の可能性が示せたのではと感じている。

(浜田雅史/浜田製作所代表取締役)

構造:壁式RC造
規模:地上3階
用途:工場・専用住宅
設計・監理:鈴木孝紀/鈴木孝紀建築設計事務所
制作金物:浜田製作所
施工担当:間瀬
竣工:2016年8月
撮影:斎部功

 

2016年11月13日 at 11:41 PM