157-3 Jcube 

用途: 竣工年月: 場所: 設計: 構造: 規模:

街中に住むためのボックス

敷地は、JR市川駅周辺の駅前再開発地区に隣接する、職住混在の商業地域である。
周辺の建物スケールが、大規模なものから住宅のスケールに変わる境目あたりに位置する5階建ての集合住宅の計画である。 主要な生活道路に面し1階が店舗、2・3階が賃貸、4・5階を建築主が自己使用する。

この場所では、形態に操作を加えるよりも、単一素材のシンプルな形が、より建築の存在を示すことになる。 シンプルな箱の考え方は、内部のプランにも反映している。
賃貸部分では、1つの白いボックスに納めた水廻りを、RC造のユニット内に置く「ボックス・イン・ボックス」を考えた。
商業地域の中で、生活を守るRC壁のボックスの中に、プライバシーの高いボックスを置いて、堅いRC壁と白いボックスの間が生活の場。 街中に住む、壁に守られている安心感をつくろうとした。
建築主のユニットは、木質系の仕上げ素材を使っている。 プランの考え方は、こちらも「ボックス・イン・ボックス」だが、生活の場を引戸によって区分けることができる。 イン・ボックスは、水廻りや収納スペースである。 空間から受ける印象が穏やかになるよう、注意をはらっている。

ボックスに付けられた名称は「J cube」 。建築主のお名前一文字を採っている。
概念上、キューブの入れ子でできている空間である。
(鈴木孝紀氏 寄稿)

 

所在地:千葉県市川市新田
構造:RC造 規模:地上5階
設計・鈴木孝紀/鈴木孝紀建築設計事務所
竣工:2013年3月
施工担当:中村、園田
撮影:①-⑦アック東京、⑧⑨鈴木孝紀

2013年4月21日 at 2:46 PM